罪なきいけにえ

6■Innocent Victim / Uriah Heep ('78,Bronze)

Innocent Victim

Innocent Victim

デイヴィッド・バイロンに代わってジョン・ロートン(vo)がルシファーズ・フレンドから参加した2作目ですが、当時はBronzeがワーナーから出てまして、その後東芝EMIに移ってから旧作は再発されたのですが、これはなかなか出なかった。かなりアメリカナイズされた音で"Keep On Riding"や"Flyin' High"などドゥービー的にも聞こえて、古くからのファンにはそっぽを向かれた1枚でもありますが、意外とこれイケるのです。ケン・ヘンズレー(kb)がストリングス系シンセを多用するのもこの時代ならではで、"Illusion"なんてスティックス的でもあります。"Cheat'N'Lie"や"Choices"のドラマティックな世界も捨てがたい。時代が一回り以上した今だから楽しめるのかもしれませんが。数少ないハードロックの"Free'N'Easy"もカッコイイです。