【火曜日の女】キキ・ディー

エルトン・ジョンとのデュエットばかりがクローズアップされるイギリスの女性ssw、キキ・ディーですがRocketから出た3枚目「Loving And Free」('73)は思わぬ拾いものでした。エルトン・バンドがバックを付けた曲以外にもフォーク、カントリー・ロックのテイストを色濃く残した曲、ゴスペルっぽいムードをたたえた曲まで幅広くキキ・ディーの魅力を伝えます。英国人女性で初めて米Tamlaと契約した、とはよくキキ・ディーのソウルフル面を伝えた言葉ですが、このアルバムを聞くと"恋のデュエット"のオーヴァーオール姿は別人に思えます。