Don't Be Shy / Cat Stevens

老女(ルース・ゴードン)と少年(バッド・コート)の恋を描いたファンタジックな「ハロルドとモード〜少年は虹を渡る」('72)は、ハル・アシュビー監督の佳作です。ロック世代のアシュビー監督らしく音楽はキャット・スティーヴンスに任せ、歌が主人公の心象風景を表すというスタイルを取ってました。もう映画はずいぶん見てないですが、この優しげな歌声聴いてたら又見たくなりました。脚本は「ファウル・プレイ」のコリン・ヒギンズで後に舞台化されて、日本でもいろんな人が演じてます(最近はアイドル男子とヴェテラン女優という組み合わせが多いようです)。ハロルドが自殺未遂が趣味という設定で何度もドキッとさせますが、ラストは「さらば青春の光」にも影響を与えたのでは?とも思います。