フリートウッド・マックの50年=2=

67年にボブ・ブラウニング(b)、ジェレミー・スペンサー(g,p,vo))にピーター・グリーン(g,vo)、ミック・フリートウッド(ds)でバンドはスタート。ジョン・マクヴィー(b)が契約の関係でブルーズブレイカーズと掛け持ちでしたが、ブラウニングに代わり、68年2月には「Peter Green's Fleetwood Mac」でマイク・ヴァーノンのBlue Horizonからデビューします。シングルデビューは前年に” I Believe My Time Ain't Long ”で。いきなりエルモア・ジェームズ張りのいつもの”Dust My Bloom”のフレーズ登場。

アルバム名にグリーンズとありますが決してグリーンのワンマンバンドではなく、エルモア・ジェームズを敬愛するスペンサーのスライドと歌をフィーチャーしたものもあって、まあ総じて暗めで地味です。これもブルーズ至上主義というか学究的なブルーズ求道的な部分があるんでしょうがないでしょう。ブルーズロックと言うよりもホワイト・ブルーズ。(最高位4位) 3月にセカンドシングルの”Black Magic Woman”を出しますが、その元ネタはここに入った”I Loved Another Woman”です。(サンタナがカヴァーしヒットさせるのは71年)

この時期はシングルだけの曲も多いんですが、”Need Your Love So Bad”、”Albatross”(マック版”Sleep Walk”と言った感じのインスト)を68年にはリリース。特に後者は#1となりました。

この辺のシングル曲を押さえたコンピレーションが 英盤では「聖なる鳥(The Pious Bird Of Good Omen)」であり、

米盤では「英吉利の薔薇(English Rose)」で共に69年リリース。

英吉利の薔薇

英吉利の薔薇

後者はセカンド・アルバム「Mr.Wonderful」に続く、ミック・フリートウッドのアップ(しかも女装)と強烈なジャケでした。

=single=
I Believe My Time Ain't Long / Rambling Ponny ‘67.11
②Black Magic Woman / The Sun Is Shining '68.3 #37
③Need Your Love So Bad / Stop Messin' Around '68/7 #31
=album=
①Peter Green's Fleetwood Mac ('68.2) #4