レズリー・ダンカン

今年に入ってGM時代の2枚−「Moonbathing」と「Maybe It's Lost」−が相次いでCD化され、残るは「Everything Changes」だけになり(この際そのソースがとか細かい事は言わないけど、旦那のトニー・コックスのライセンスを取ってるんでそんなに怪しいものではないでしょう。怪しいというか謎なのは、Celesteという日本のレーベルです)ました、レズリー・ダンカンは、イギリスの女性ssw。CBSに2枚、GMに3枚のソロがあります。

70'sにはライザ・ストライク、バリー・セント・ジョンなんかと一緒に主にEMI系列のレコーディングにコーラス隊として引っ張り出され数多くの名盤(一番有名なのはフロイドの「狂気」か)に参加しています。少し低い声が印象的です。CBS時代はフォークっぽい印象もあったのですがGM時代は早すぎた英国産AOR(もちろん当時こんな言葉はありませんが)的なニュアンスも感じられるポップスです。

最終作となった「Maybe〜」ではクリス・スペディング(g)らが参加していますが、結構匿名色の濃い演奏になっていて、演奏はあくまでも黒子、レズリーの歌を盛り上げます。イーグルスの”Tequila Sunrise”の一節を引用したもの、「Phantoms」なんて誰もが忘れてる時期のアラン・ハルの曲をカヴァーしたものもありました。そしてオフィシャルサイトによると、シングルのみの曲を加えたコンピが例のCelesteから予定されてるとか。楽しみです。