8・ハットフィールド&ザ・ノース

先週書いたデリヴァリーの再結成がそのままハットフィールズに移行します。キャラヴァンを辞めたリチャード・シンクレア(b,vo)、デリヴァリー〜マッチング・モールのフィル・ミラー(g)、ゴングのピップ・パイル(ds)、エッグのデイヴ・スチュワート(kb)から成るカンタベリー・シーンのスーパーグループです。これにスパイロジャイラにいたバーバラ・ガスキン、アマンダ・パーソンズ、アン・ロゼンタールの女子コーラス隊、ノーセッツを加えて、ハットフィールド&ザ・ノースです。出来たばかりのVirginと契約し2枚のLPをリリース。繰り返される変拍子、皮肉っぽいユーモラスな歌詞、そしてファズボックスによって歪まされた独特のトーンのオルガン(初期メンバーのスティーヴ・ミラーはこのオルガンを弾くのを嫌がって辞めたとか)とこれぞカンタベリー・ミュージックとも言える内容のファーストはやはり素晴らしい(評価は次の「The Rotter's Club」の方が上ですけど)。薄曇りの空に宗教画が重なるジャケットも音にピッタリです。
全曲メドレーになっていますがいくつものハイライトあり。
https://www.youtube.com/watch?v=OCGRt4iaM5g