=9=You Get What You Play For / REO Speedwagon ('77)

僕を育てたライヴ盤の9枚目です。一般的には「Hi-Infidelity」('82)の大ヒットで知られる「産業ロック」ですけど、この77年の2枚組ライヴは日本デビュー作。アメリカでもシングルヒットなしに50週チャートインしたというもので、選曲はばらつきありますが、エネルギッシュなロックンロールを聞かせます。ブリティッシュ派で知られたDJの渋谷陽一さんが当時「ヤング・ジョッキー」で何曲かOA。キャリアは古いがそれまでヒットはなく日本発売も何度か見送られており、叩き上げのバー・バンドというか、ドサ廻りで鍛え上げられたロックンロール魂というか、少なくともハードロックではありません。復帰したばかりのケヴィン・クローニンをフィーチャーした「REO」からの選曲が多く、あとはセカンドの「REO Two」からがほとんどですが、紙ジャケでリリースされた時期小特集された「レココレ」の記事が「産業ロック」関係の話ばかりでがっかりでした。
bassが現メンバーのブルース・ホールではなく、グレッグ・フィルビンであることを含め貴重なドキュメントでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=pXV4-5zxzQc