=11=Alive And Well Recorded In Paris / Soft Machine ('78)

僕を育てたライヴ盤の11枚目は、ソフト・マシーンの最終作となった「イン・パリ」('78)です。
その後発掘音源が山の様に出ますが、活動期間中に出た公式のライヴ盤です(「6」の1枚はライヴですが)。といってもall新曲なので、ベスト・オブ的な内容ではなく飽くまでも新作がたまたまライヴだったということ。すでにカール・ジェンキンズがイニシアティヴを取っていた時期で「Softs」から参加したジョン・エサリッジ(g)、ジョン・マーシャル(ds)にリック・サンダーズ(violin)、スティーヴ・クック(b)にジェンキンズ(kb,syn)というラインナップ。もはやsaxも吹かず、シンセ中心のプレイとなります。エサリッジのテクニカルなgは随所で聞かれますが"The Nodder"でのクックのviolinとの絡みは今までのマシーンになかったものです。とはいってもオールド・ファンには耳触りのいいフュージョンと一言で切り捨てられてたのも事実。ただラストの"Soft Space"はテクノにも通じる独特のものでジャーマンロック的でもありました(スタジオ録音)。ボロいロケットがゆっくりと宇宙空間を進んでゆくイメージです。この曲はシングルになってA面がeditヴァージョン、B面がdiscoヴァージョンと言うロング・ヴァージョンでした。それと未発表ライヴを収めた2枚組の拡大ヴァージョンもEsotelicからリリースされています。
https://www.youtube.com/watch?v=lVfA7k9PJNI