【水曜の女たち】ディアンヌ・ダヴィッドソン
大概のものは一度はCD化されてると思いがちなこのご時世ですが、まだまだCD化されてないものがあることはあります。リンダ・ロンシュタットと親交があった巨漢のカントリー系女性シンガー、ディアンヌ・ダヴィッドソン(Dianne Davidson)は、十代でデビューした人でJanusから出た3枚はどれも素晴らしいカントリー〜スワンプ的な内容(ファーストの「Baby」はちょっと違いますが)。これだけのものなのに、CD化は遅れていて、彼女のHPから出てる自家製CDしか出ていません。とりわけ3枚目の「Mountain Mama」('72)はマック・ゲイデン(g)、ティム・ドラモンド(b)、カール・ヒメル(ds)などナッシュヴィルのミュージシャンが参加しています。ジョニ・ミッチェルやジャクソン・ブラウンのカヴァーがありますが、特にジャクソンの"Song For Adam"と"Something Fine"は、ジャクソンのファーストがリリースされて、その才能を見ぬいての選曲の様で興味深い。当然つべにはないのです。他にもリック・ダンコのソロに入った"Sip The Wine"の元ネタ、"I Want To Lay Down Beside You"やジェシ・ウィンチェスターの"Brand New Tennessee Waltz"も取り上げています。