【名曲リレー45】last#2

■The Last Nail / Dan Fogelberg

ダン・フォゲルバーグがガンで亡くなったというニュースは、マイミクさんの日記で知りました。翌日の中日新聞にも囲み記事が載ってましたが、「ソフトロック」の代表アーティストという内容。この「ソフトロック」とは米国表現で日本で言う「ソフロ」とは少々違い、メロディアスなハーモニー・ロックを指す事が多いです(つまりハードではないロック的な意味合い)。フォゲルバーグっていうとデビューからずっとヒットを飛ばしてたようなイメージだけど、日本デビューとなった「Souvenirs」からの"Part Of The Plan"のあとはティム・ワイズバーグとの"Power Of Gold"までヒットがない。そのあと"Longer"の#1があって認められるのだから、チャート的には70'sの人というよりは80'sの人。初めて聞いたのは、「クロスオーバー・イレブン」でかかった"The Last Nail"。イーグルスの"After The Thrill Is Gone"にも似たイントロのあと、力強いロックとなるドラマティックな曲調。あとでds(ラス・カンケル)以外はフォゲルバーグ自身が全部手がけてると知ってびっくり。この曲が入った3枚目の「Captured Angel」は75年のリリースで、まだまだCSN&Yの亜流的に言われていた頃。同じ頃スティーヴン・スティルスジョー・ウォルシュ、ポコの面々が移り住んだコロラド界隈がLAに勝るとも劣らない音楽都市として(今ならオースティンあたりか?)話題となったことがありました。フォゲルバーグも当時は活動の拠点をコロラドに置き、ネダーランドのカリブー・ランチというスタジオ(シカゴのprodで知られるジェームズ・ウィリアム・ガルシオが設立)をよく使っていた(本作もそこ等で録音)事を思い出します。

https://www.youtube.com/watch?v=7o816sxtfb8