【名曲リレー86】look#2

■You Look Just Like A Girl Again / Danny O'Keefe

ダニー・オキーフはワシントン出身のsswで、一般的にはフォーク〜カントリースタイルの"Good Time Charlie Got Blues"のヒットで知られている人です。71年のデビュー作「Danny O'keefe」(Cotillion)はスワンプ的な泥臭さをもったもの。件の"Charlie"はこれが初出ですが、ヒットしたのは次の「O'keefe」からの再録ヴァージョン。次がぐっとソウル〜ジャズ寄りになった「Breezy Stories」('73,Atlantic)で、アリフ・マーディンのprodによるNY録音。ダニー・ハサウェイが参加したことでも知られます。で4th「So Long Harry Truman」では、ジョン・ボイランがprodでカントリー・ロック路線に戻っています。ここにはグレンダ・グリフィスがカヴァーした"Quits"を収録。
さて続くのが本作5th「American Roulette」('77)でWarner Brosにレーベルを移してのもの。日本盤LPは79年頃来日を記念して遅れて出た覚えがあります。いわゆるフォーキーなsswとしてのイメージだけでなく、ファンキーなソウル〜ジャズ的な作品をやるといったイメージもあるオキーフですけど、今回は元ジェイ&アメリカンズのケニー・ヴァンスのprod。都会的なファンキー・ミュージックをバックに歌われるものと、フォーク〜カントリー・ロック的なものが混在した内容でした。”You Look Just Like A Girl Again”は前者で、トム・スコットのsaxをフィーチャーしたややモノトーンな印象。朝焼けをバックにした疲れた男のジャケットも印象的です。

https://www.youtube.com/watch?v=orwiESgDOlk