【名曲リレー98】moment#2

■Take A Moment / Scott McKenzie

スコット・マッケンジーというと、サマー・オブ・ラヴ賛歌というか(モンタレー・ポップ・フェスのテーマ曲としてジョン・フィリップスが書いた)、フラワーでピースフルなヒット曲、”San Francisco”('67)を即座に思い出します。70年に出したこの2枚目「Stained Glass Morning」は、非常に内省的なsswアルバムでした。オード(一応エピックが権利を持ってるらしいが、デヴィッド・T・ウォーカーなんかはここから出なかった)側も、商業的ではないと判断したのでしょう、A&MのA&Rもやっていたデイヴィッド・アンダールがprod。派手な曲は一切ないが、ロック的なニュアンスを感じさせるのは、ライ・クーダーのスライドの入った,"Crazy Man"と"Look In The Mirror"のみ。後者はラスティ・ヤングのsteelも聞け、なかなか素晴らしいカリフォルニア産のカントリー・ロック。残りの曲は、リズムがあまり目立たない、フォーク風の(ほとんどの曲でマッケンジーは、12弦gを弾く)ナンバーです。力強い"Take A Moment"でアルバムは締めくくられますが、ゴスペル風のコーラスにも体があたたまります。

https://www.youtube.com/watch?v=DFmw8kzI4Is