【読書歴】16・魔界水滸伝

意外なところから援軍がきたので次はこれです。コアなクトゥルー派には評判悪かった栗本薫の「魔界水滸伝」(カドカワ・ノヴェルズ)は永井豪の表紙・挿絵からわかるようにデビルマン+バイオレンス・ジャック的世界観で日本の妖怪+人間VSクトゥルーの<<旧支配者>>と言う図式が東宝特撮映画もしくは大映の「妖怪大戦争」的ではあります。例によって男色的な作者好みの世界観もふんだんに取り入れられ、話がどんどん違う方向に行ってしまいますが、しまいには転生と言う禁じ手を使って信長まで出てくる(これは外伝ですが)始末。本編は一応完結はしましたし、いろいろありますが愛すべき長編でした。