ウォーターボーイズ、72スティーリー

[US72]【米国ロック72年の70曲】6・Do It Again / Steely Dan(ABC)

NYでソングライターとして売れない日々を送っていたウォルター・ベッカードナルド・フェイゲンが、旧知のプロデューサーのゲイリー・カッツによってLAに呼ばれ結成されたスティーリー・ダンは、カリフォルニア独特の音ではなく、カリフォルニアへやってきたよそ者がこの地で作り上げた音です。ジェフ・バクスター(g)、ジム・ホッダー(ds)、ダニー・デイアス(g)をNYから呼び寄せレコーディングを開始。フェイゲンがフロントに立つのをためらっていた為ミドル・クラスのデイヴィッド・パーマー(vo)を加えリリースしたのがこのデビュー作「Can't Buy A Thrill」です。街角に立つ娼婦たちと欲望をイメージしたイラストのジャケットからして、さわやか系ではありません。バンド内に2人のgがいながら、ランドールズ・アイランドのエリオット・ランドール(g)にソロを取らせる(”Reeling In The Years”のヒリヒリするようなソロ!)など後のような、「バンドであってバンドでないスタイル」が早くもちらりと出ています。ヒット曲”Do It Again”はラテンのリズムでel-sitarがソロを取る奇妙な曲ですが、何故か耳に残ります。voはドナルド・フェイゲン

https://www.youtube.com/watch?v=i2Fs5GrUBwI

[名曲リレー]【名曲リレー691】north#2

■Girl From North Country / The Waterboys('88)

日本では最近音楽以外の事で有名になってしまったマイク・スコット率いるウォーターボーイズの「Fisherman's Blues」はピーターさんがよくかけてたんでなんとなく知ってます。それまでのストレートなロックからアイリッシュに傾倒した音で、同時期のヴァン・モリソンにも通じる味わい。このとりあげたディラン曲(トム・ノースコットの人工的なバーバンク・サウンドが有名)は醒めてる様で実は熱いカヴァーです。

https://www.youtube.com/watch?v=gzP2-B4TueI