ガーシア

■Garcia / Jerry Garcia ('72、Warner Brothers)

デッドのジェリー・ガーシアの初ソロは、基本的にデッドとほとんど変わりがなく、ロケンロー的なボブ・ウィアの曲がない分、よりユルい方向に行くきらいがあります。ds以外すべての楽器をガーシアが手掛けた初ソロは、シュールレアリスティックなジャケットが損をしてます。僕はある時期デッドを聞きすぎてしまって、ここのところずーっとデッド関連に無感動になってしまってるのですが、この「Garcia」(「The Wheel」とも言われてるらしい)に関しては、大体いつもセンサーがピクリと働きます。”Deal”、”Sugarlee”、”Loser”といったデッドのステージでも重要なレパートリーとなったこれらの曲のゆったりした感じも心地いい。手持ちのCDは8曲のボーナスが入ったものですが、Catナンバーからするに不届きものが「All Good Things」('04)というソロワークスを集めた6枚組をバラで売り払った模様です。