【ヴィネガー・ジョー周辺その1】

■Vinegar Joe ('72,Island)

70年代の英国バンドでは5本の指に入るくらい好きなのがヴィネガー・ジョーです。今ではUKスワンプと言う言葉がありますが当時はどう紹介されたんでしょう?ブルーズに根ざして入るものの、ノーザン&サザンソウルからの影響も大きいです。飄々としたロバート・パーマーと喉の奥の方でヴィブラートさせシャウトするセクシー衣装のエルキー・ブルックスのパワフルなvoという男女voの存在がいい味を出してます。元々はダダというバンドをやってたエルクとピート・ゲイジがアラン・ボウン・セットにいたパーマーやスティーヴ・ヨーク、ティム・ヒンクレイ、ロブ・テイトといった面々を加えスタートさせたこれはファーストです。クレイアートのジャケットが楽しい1枚。エルクの歌の方が大きくフィーチャーされてます。シングルになった"Never Met A Dog"は、サザンロック・スタイルの泥くさいやつでした。テイトに決まるまでdsが固定できず、キーフ・ハートレイやコンラッド・イサドアが参加したり、ホーンセクションのゲストもあります。