【木曜は71年もの】マーク・ベノ
テキサス出身のマーク・ベノは、60'sにリオン・ラッセルとアサイラム・クワイアを組んでいたギタリストです。アサイラム・クワイアはヴァン・ダイク・パークス的な世界観の「つくりもの的」虚構の世界を描いたもので、僕はそれほど面白いとは思いませんでしたけど、クワイア解散後地元に帰っていたベノを、再びLAへ呼び戻したのはリタ・クーリッジだといいます。彼女の口利きでA&Mとソロ契約をしたベノが、71年にリリースしたのがLAスワンプの傑作と名高い2枚目「Minnows」です。ジェリー・マギー、ジェシ・エド・デイヴィス、ボビー・ウーマック、クラレンス・ホワイトというゲストgtrの参加が話題となったこのアルバムは、基本線は南部のブルーズですが、意外にも繊細なイメージ。泣きの名曲”Speak Your Mind”含むA面の出来が素晴らしいです。邦題は「稚魚」ですが昔から「雑魚」と間違えてしまうこと多し。