【木曜は71年もの】キャロル・キング

sswの時代が本格的にやってきた事を象徴するのが「Tapestry」の大ヒットでしょうね。60'sからアイドル・シンガー、職業作家として活動してきたキャロル・キングは、NY出身で、68年にカリフォルニアに移ってきましたが、これまたNYから移ってきたフライング・マシーンのダニー・クーチや新しいパートナーのチャールズ・ラーキーらとザ・シティを結成しています。当時A&Mが配給していたルー・アドラーのOdeから「Writer」に続いてリリースされたのがこの「Tapestry」です。
さすがに長年聞いてると飽きてきて、ちゃんと聞き返すのは久々になるのですが、あらためて歌を引き立てるシンプルな演奏に参りました。キングの歌のあまりうまくないのですが、それが逆にフィットするというか、気の置けないリビング・ルームのような感じ(そこには素足とジーンズ、セーターの彼女が猫と一緒にいるのでしょう)を醸し出しているのです。どれも名曲、名演ですが、ファンキーなスタイルの”I Feel The Earth Move”やR&Bっぽい”Way Over Yonder”,そして"So Far Away”、”It's Too Late”の入ったA面が強力。僕がキャロキンの音に一番親しんだ80's初めには、OdeとA&Mの契約が切れてた為Epicからリリースされるまで、日本のレコード会社はこのLPを廃盤にしてました。それって結構信じられないです。

https://www.youtube.com/watch?v=Msmnb676RxI