【Islandレーベルの70曲】7・Saint Julian / Julian Cope('87)

70's末のリヴァプールにはクルーシャル・スリーと言うその種のファンには伝説的なバンドがあり、そこから80'sに入ってブレイクするエコー&ザ・バニーメン、ワー(ピート・ワイリー)、ティアドロップス・エクプローズが生まれました。ティアドロップス・エクスプローズはバンド活動時には日本に情報があまり伝わってきませんでしたが、解散後ソロになったジュリアン・コープは、Mercuryから出したサイケ感とビート感がまぶしかった「World Shut Your Mouth」('84)が、「ミュージック・マガジン」誌で小嶋さちほゼルダ)さんのケヴィン・エアーズの名前を引き合いに出しての激賞(その時点でエアーズを僕は未聴でした)もあって、一部で知られるようになりました。レーベルをIslandに移しての「Saint Julian」('87)からのタイトル曲はドリーム・アカデミーの才媛ケイト・セイント・ジョンのoboeが聞かれます。しかしリリースの時点で、同時代の音楽をほとんど聞かなくなっていたので、まだIslandが機能してた事にもびっくりだったのです。

https://www.youtube.com/watch?v=DhRrr6ZqiXI