【続70's映画懐かし地獄】1・カプリコン1('77英米)

昨日BSで何となくやってた「カプリコン1」を見て、思わず懐かし映画地獄の釜の蓋が開いてしまった。お盆だし。

有人火星探検ロケットの上陸は、NASAのヤラセだった、というなんともショッキングなテーマを扱った謀略サスペンスです。国家権力に疑問を抱く(要するに、政府が言ってる事はすべて正しいとは限らない、と言う姿勢)作風は、70'sのアメリカ映画が最も得意としたテーマでした。けど長すぎる。あと10分絞ればもっと引き締まったはずです。真相に近づいた記者のエリオット・グールドが狙われるシーン(特にブレーキに操作され、高スピードで止まらないカーシーン)はなかなかカッコイイです。また後半のヘリコプターと農薬散布機(操縦してるのはテリー・サヴァラス)とのバトルも迫力あります。そもそも根強かったアポロ計画陰謀論をテーマに火星に置き換えて作った話を、当時の中学生の僕は荒唐無稽の話として楽しみました(正確にはあらすじはオチまで浜村純センセが紹介して下さったのでもう知ってましたが)。監督は一部に熱狂的支持者がいるピーター・ハイアムズ。マックの新OS、Yosemiteがでた時、僕はこの映画を思い出しました(ヨセミテをフラット・ロックとわざといい間違えて、このからくりを奥さんのブレンダ・ヴァッカロに伝えたのはジェームズ・ブローリンでした)。カレン・ブラックがなかなかいい役ですが役名がDrinkwaterと言う名字で笑ってしまった。大げさな音楽はやっぱりジェリー・ゴードスミス。後に元妻殺人の被疑者になったO.J.シンプソンも宇宙飛行士の一人として出演。70'sロック・ファンならキャプリコーン・ワンと呼んで欲しいなあ(^^)