【名曲リレー664】bridge#2

■Bridges Of Sigh / Robin Trower

「Broken Barricades」('72)を最後にプロコル・ハルムを辞めたロビン・トロワーは、ブルージーな音楽をやるために、元ストーン・ザ・クロウズのジェイムズ・デューアー(vo,b)、レグ・イサドア(ds)と自身のバンド、ロビン・トロワーを結成します。73年に同じChrysalisよりいち早くプロコルを辞めていたマシュー・フィッシャーのprodでソロデビューします。70'sのトロワーの作品は大半が幾何学的なジャケットで、中身同様ひどく地味に聞こえます。ジミ・ヘンドリックスに強く影響を受けつつ、ミディアム・テンポのブルージーなナンバーを並べた一連の作品は、正直どれも同じような印象を受けますが、覚悟してじっくり耳を傾けると、意外といいメロディーだったりするのです。74年のセカンド「Bridges Of Sighs」もフィッシャーprodで、ヒットシングルもないのにアメリカで#7まで上がった大ヒットとなったのはアーティスト・パワーもありますね。
さてブルーズに根差した音楽ではありますが、ブルーズ・ロックかと言われるとそういいきれない部分はあります。少なくとも74年当時の英ブルーズ・ロック・バンドは、サヴォイ・ブラウンしかり、フリートウッド・マックしかり、クライマックス・ブルーズ・バンドしかり、純粋にそうはいえない音ばかりでしたので、それらに比べるとはるかにブルーズ・ロックのスピリットがあるのかも。

https://www.youtube.com/watch?v=1g9Hs3rnd6s