#1バズ・クリフォード


アナログを聞く機会もずいぶん減っています。手放せないわけではないのですが(物欲が薄れていますのでそのうちきっと手放すでしょう)、整理がめんどくさいのでCD化されていないものもいくつかあるでしょう。どれも名盤とか傑作ではないですが、メモ代わりに記しておきます。今日はこれ。
■See Your Way Clear / Buzz Clifford(Dot:DLP25965-US)
バズ・クリフォードの名前をどこで聞いてこのLPを買ったのかすら思い出せませんが、69年のリリース。42年イリノイ出身で、61年に"Baby Sittin' Boogie"(Columbia #6)のノヴェルティなヒットを出した人ですが、

67年にダニエル・ムーアとフル・トリートメントと言うバンドを組んでA&Mにシングルを出しています(Rhinoの「Where The Action Is」というLAナゲッツの箱の収録)。リオン・ラッセルらスワンプ・ロックのLAコネクションと言われる裏方の一人でしょう。69年には出た本作は、ダニエル・ムーア(g.p,vo)が全面参加。弟のマシュー・ムーア(ムーンと言うバンドにいました)やカール・レイドル(後にデレク&ザ・ドミノス〜クラプトン・バンド)も参加しています。ドリーミーなサイケ・ナンバー"I Am The River"がベストトラックですが、ムーア作の"Hollywood Joe"や"Ocean Liner"といったスワンプ前夜のナンバーも悪くないです。"Echo Park"でのdobroは、フライング・ブリトウズ参加前のバーニー・レドン(後にイーグルス)です。
スワンプ・ロックの知らざれる名盤と紹介しているところもあるようですが、どっちかというとスワンプの萌芽が感じられるサイケデリック・ポップ(ソフトロック)でしょうか。アーシーなアサイラムクワイア(なんじゃそれは?)と言った感じか?