【紫一家の50曲】・Fighting Man / Gillan('78)

イアン・ギラン・バンド解散後、日本の東芝EMI内のイースト・ワールドと直接契約したイアン・ギランはソロの形で「Gillan」を78年にリリースします(日本のみのリリースだったので「The Japanese Album」として変則的にCD化されています)。IGBのコリン・タウンズ(kb)以外は、ジーブラ(Zzebra)のスティーヴ・バード(g)とジョン・マッコイ(b)、ピート・バーナクル(ds)がバックで、さっそくdsがリアム・ノッキーに交代しています。このメンツで来日しており、朝比奈マリア司会のフジテレビの音楽番組にも出演しています。まだNWOHM前夜でハードロックシーンに戻ってきたと言っても本国でのウケは芳しくなかったようです。イギリスでの再ブレイクは、バーニー・トーメ(g)、ミックアンダーウッド(ds)とメンバーを強化し、Virginと契約後になります。

https://www.youtube.com/watch?v=rADpPpE2cv4






【紫一家の50曲】23・Organ / Jon Lord with London Symphony Orchestra('71)

ビートルズAppleに始まり、70's初期にはビッグネームが自身のレーベルを持つことがステイタスとなった時期がありました。パープルの場合Purpleレーベルの第1回リリースの4枚の最初がこのジョン・ロードの初ソロ「Gemini Suite」('71)なのでした。元々はBBCがロードに依頼したところから話は始まってる(69年のロイヤル・フィルみたいなやつまた頼むわ)のですが、最初はパープルとしての依頼だったようで、これはリッチーが拒否したんでレコーディングは無理。けど70年9月17日ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで、オーケストラとの共演ライヴが行われ、この時の様子はCD化もされてます。でこのスコアをロードがソロで再現したのがこの初ソロ。

僕には正直さっぱりピンときませんでした。ジャケットのイラストは不気味です。ただしB面最後のオルガン・パートは結構好き。18分ごろからです。

https://www.youtube.com/watch?v=VYX0VGr0q_4



【紫一家の50曲】・Cold Hearted / Gary Moore('84)

ホワイトスネイクを離れたイアン・ペイスとニール・マレイのリズム隊は、G・フォース〜グレッグ・レイク・バンドのゲイリー・ムーアと合流し82年にムーアの「Corridors Of Power」(Virgin)に参加します。ブルーズをベースにしたムーアのハードロック美学が、おりからのヘヴィ・メタル・ブームに乗って日本でもブレイクした1枚。ここでは大ヴェテランのトミー・アイアがkbでしたが、コロシアムII時代の盟友ドン・エイリー(kb)を伴っての来日ライヴ「Rockin' Every Night」も大ヒットになりました。ローン・スター出身のジョン・スローマン(vo)も参加。動画はペイス=マレイ=エイリー=ムーアによる83年のライヴです。

https://www.youtube.com/watch?v=8fdXQUug1Ds&fbclid=IwAR3NylkUVvWOrm998ZWD10JN_CzuPwTq3XO7uo7GbfDti4Vz49dUSVy1PAM








【紫一家の50曲】17・James Gang

【紫一家の50曲】19・Fandango
【紫一家の50曲】20・Kansas


【紫一家の50曲】23・Truth Hits Everybody / The Royal Philharmonic Orchestra & The Guests('83)

これも珍品。ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラがポリスをカヴァーした「Arrested」(Music Of The Police)と言う企画ものはてっきり日本製作かと思ったら、英RCA原盤でした。邦題は「クラシック・ポリス」。大半はオーケストレーションですが一部でバンドものもあり。この"Truth Hits Everybody"は、ゲイリー・ムーア(g)、イアン・ペイス(ds)、ニール・マレイ(b)、グラハム・ボネット(vo)と言うラインナップです。他にもロイ・ウッドが歌う"Message In A Bottle"、クリス・トンプソン(MMEB)が歌う"高校教師"など珍品ぞろい。件の曲は4分25秒から。

【紫一家の50曲】24・A Rhythmic Stroll / John G.Perry('76)

こういう反則なやつも入れます。ロジャー・グローヴァーが弾くアープ・シンセはほとんどわかりませんが、これはとてもいいアルバムなので。元キャラヴァンのbass、ジョン・G・ペリーのソロ「Sunset Wading」('76)から。prodはルパート・ハインでグローヴァー参加はこの流れでしょう。歌ものもありますが、基本はこうしたジャズロック。オサンナ〜ノヴァのgとsax、マイケル・ジャイルズ(ds)、キャラヴァンのジェフリー・リチャードソン(viola)、ハイン(kb)が参加しています。グローヴァーはこの1曲だけ参加。かつてキングのヨーロピアン・ロック・コレクション(イギリスだってヨーロッパだ!と開き直った)から日本盤が出てた事がありました。

【紫一家の50曲】25・Brief Encounter / Bernie Marsden('79)

UFO〜ワイルド・ターキー〜ベイブ・ルース〜パウエルズ・ハマー〜PAL〜ホワイトスネイクを渡り歩いたバーニー・マースデン初ソロ「And About Time Too」(Parlophone)は、ブルーズ、フュージョン、ポップと様々な要素がまじりあった1枚で、コージー・パウエル、ドン・エイリーのハマー組、ペイス、ロード、ニール・マレイのホワイトスネイク組以外にもサイモン・フィリップスジャック・ブルースが参加。これらのメンツの組み合わせの妙が楽しめます。"Brief Encounter"は、ブルージーなインストで、ロード、ペイスのパープル組にブルースとエイリー(syn)が参加しています。日本盤は東芝EMIからではなくパープルのマネージメントをやっていたジョン・コレッタが絡んだトリオのTRASHと言うレーベルからのリリースで、パープルの「Live And Rare」や「Live In London」などがトリオから出たのもこの辺の大人の事情でしょうか?



【紫一家の50曲】30・Summer Song / Joe Satriani('92)

93年の突然のリッチーの脱退のあとピンチヒッターとして起用されたのがジョー・サトリアーニでした。僕は全く知りませんでしたが、86年のデビュー以後、ハードロック・ギター・インストの分野で活動してた人。92年の「The Extremist」からの”Summer Song”は、この種のジャンルに疎い僕でも高揚感を感じるギターロックです。
でもってサトリアーニは、94年のツアーもこなし、メンバーに誘われたのですが、悩んだ挙句ソロ活動優先の為参加を固辞するのですね。

【紫一家の50曲】31・All Right Now / Sweet featuring Ritchie Blaclmore('75)

76年3月24日米サンタ・モニカのスウィートのコンサートで、リッチーはステージ上がり、スウィートと一緒にフリーの「オール・ライト・ナウ」を演奏しました。これは本来スウィートのサポートとして一緒にツアーするはずだったバック・ストリート・クロウラーのポール・コゾフの突然の死に対する追悼でした。こんな記事をMLか音楽専科で読んだ事がありましたが、まさかこのときの音源があるとはすごいなあ… 調べてみるもんだなあと思いました。 リッチー(レインボウの2枚目のレコーディングが一段落ついたのか?)とスウィートの共通項が思い浮かびません(^^)



【紫一家の50曲】33・Give Me Kindness / David Coverdale('78)

グレンの「燃焼」が出るまで一番売れなかったパープルのメンバーのアルバムだったらしいカヴァーデイルのセカンド「嵐の叫び」は、この邦題からして狙う方向が違います。前作の流れを組むオーソドックスなブルージーなロック・ヴォーカルものとして良く出来てると思うのですがねえ。時代が悪かった。トニー・ニューマン(ds〜ジェフ・ベック・グループ、メイ・ブリッツ、Tレックス)、アラン・スペナー(b〜グリースバンド、ココモ、ロキシー・ミュージック)、ティム・ヒンクレイ(kb〜ジョディ・グラインド、ヴィネガー・ジョー)ら多彩な人たちが参加。この”Give Me Kindness”ではロニー&ウエンディーのディオ夫妻がコーラスで参加した楽しいナンバー。

【紫一家の50曲】34・Na Na Na / Cozy Powell's Hammer('74)

ベドラム〜ジェフ・ベック・グループ〜レインボウ(以下略)という華々しいキャリアのコージー・パウエルです。ベック・グループが解散後ミッキー・モストのRAKからソロシングルをリリース。"Dance With Devil"、"Man In Black"、そして"Na Na Na"の3枚のシングルはどれも全英チャートの上位にランクされたのは74年というグリッター・ロック・ブームの余熱があったからでしょう。実際この時期のコージーのdsはグラム・ロックのビートに近いものがあります。ソロ名義ではありますが74〜75年にかけてコージー・パウエルズ・ハマーというバンドを組んでいまして、ドン・エイリー(kb)、バーニー・マースデン(g〜元ベイブ・ルース)、フランク・エイエロ(vo〜元ベドラム)、クライヴ・チャーマン(b〜元ベック・グループ)にコージーと言う布陣でした。エイリーはこの”Na Na Na”のPVではあまり目立ちません。

【紫一家の50曲】35・Believe / Phenomena featurig Glenn Hughes('85)

トラピーズ~ホワイトスネイクのメル・ギャレイの弟のトム・ギャレイが、85年に企画したメロディアス・ハード系のプロジェクト。ギャレイつながりでグレン・ヒューズ(vo)が参加。他にはニール・マレイ(b)、コージー・パウエル(ds)、テッド・マッケンナ(ds)ら、準紫一家が参加しています。ファンキー・グレンは当時封印されてたのかAORとかパワーバラードの世界にも近いです。リリースは当時ガールスクール、モーターヘッドなどを出していたBronzeから。サスペリアダリオ・アルジェント(伊)監督の同名ホラー映画(ジェニファー・コネリー主演)のサントラはこのフェノミナがやってるのだと思ってましたがまったく別物でした。

【紫一家の50曲】36・Fairground Fantasy / Eddie Hardin featuing Jon Lord & Don Airey('91)

スペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴ・ウィンウッドの後任として参加したエディ・ハーディンは紫準一家の構成員として主にジョン・ロード絡みの仕事にサポート。パープル解散間際の「Wizard's Convention」というオムニバスも主催してましたが、SDG時代の盟友ピート・ヨークと組んでのハーディン&ヨーク(dsとkbによる超絶的ユニット)の仕事もありました。85年にハーディンがザック・スターキー(リンゴの息子です)と出したコンセプトアルバム「Wind In Willows」を再現したライヴが91年にありまして、ここにロードとドン・エイリーのパープル新旧kbが参加しています。エレクトリカル・パレードの様なトーンのエイリーのkbはともかくロードのorganはさすがの味わいです。



【紫一家の50曲】39・ Downside Upside Down / Tony Ashton & Jon Lord('74)

ジョン・ロードの親友、トニー・アシュトンのアシュトン、ガードナー&ダイク解散後のアルバムがロードとの共作になるアシュトン&ロードの「First Of The Big Band」です。パープルが設立したPurpleレーベルのタマが少ないことが渡りに船だったのかもしれませんが、断続的に録音された音源をまとめたものが74年にリリース。アシュトン色が濃いのは当たり前ですが、後のPALの世界にも近いビッグ・バンド・ロック。参加ミュージシャンのクレジットはありませんが、BBCでOAされたライヴにはマックス・ミドルトン(kb)、カーマイン・アピス(ds)、ジム・クリーガン(g)、パット・ドナルドソン(b)も参加したとか。この”Downside Upside Down”はいい感じのR&Bです。

【紫一家の50曲】
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【70年代ポールの50曲】Junk('70)

なんでもビートルズ時代の「Abbey Road」のメドレーにも入る事が検討されてたという哀愁のメロディーを持った小品で、ファンが多い曲です。情感あふれる、という言葉がぴったりのナンバーです。後半リンダのコーラスもダビングされています。

https://www.youtube.com/watch?v=w6qfQ5BEQ2s



【70年代ポールの50曲】2・Another Day('71)

「McCartney」からのシングルはなかったんで、ビートルズ解散後ポールの初シングルとなったのは「Ram」セッションからのこの曲でした。名義はポールソロですが、実質はポール&リンダ。主人公の女性が身支度する描写が続くポップソングで、僕はとても好きな曲、メロディーです。シングルのみなのでなかなか聞く事が出来ず、76年くらいにFMでやったウィングスのシングルをAB面流すプログラム(確かDJは中村こずえさん)をエアチェックして聞いた日々を思い出します。オーディションで選ばれたデイヴィッド・スピノザ(g)とデニー・シーウェル(ds)が参加しています。

https://www.youtube.com/watch?v=vH6v9JS26xc

【70年代ポールの50曲】3・Love Is Strange('71)

とにかくバンドがやりたかったのでしょうね、ポールは。「Ram」にも参加してたシーウェルとリンダ、新たにムーディー・ブルーズ出身のデニー・レイン(g,vo)を加えた4人組としてウィングスはスタートし、ラフな「Wild Life」が出たのが71年12月で、抜き打ちで大学ツアーが始まったのが翌年のこと。その「Wild Life」からのシングルに予定されていたのがミッキー&シルヴィアのカヴァーの”Love Is Strange”でしたが、もろもろの事情で延期になってしまいました。とにかく歌が出てくるまですごく長いという印象。小気味よいグル―ヴ感は今の耳ではなかなかカッコよく聞こえます。

https://www.youtube.com/watch?v=UZ55jNGtpS0





【70年代ポールの50曲】6・Magneto & Titanium Man('75)

新たにメンバーを補充して、再び名義をウィングス単独に戻した「Venus & Mars」は第4期メンバー。ニュー・オーリンズ録音となったこのアルバムは、70年代のポールの作品では一番好きです。いつもは苦手なタイプのこの曲すら有無を言わさずねじ伏せる様なそんなパワーがこのアルバムにみなぎってます。エレピのブギウギ・スタイルやシャウト全開のポールの姿もカッコイイ。奇妙なタイトルはアメコミのキャラクターの「磁石屋」と「チタン男」から取られています。歌詞も漫画っぽい。動画は映画「Rock Show」からですが後ろのスクリーンに映るイラストの磁石屋とチタン男は、マーヴェル・コミックの「Xメン」の作がチームの一人ジャック・ターナーという人が手掛けたのだそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=SSa5teMzNrY

【70年代ポールの50曲】7・Let'em In('76)

5th「Wings At The Speed Of Sound」は前作と同じ第4期ウィングスによるもの。そのオープニング”Let'em In”は、気の置けないリヴィング・ルームのムードを醸し出してますホーンズも効果的です。歌詞にはリンダ、ジョン・レノンキング牧師エヴァリー兄弟、マイク・マクギア、キース・ムーンらの名前がひねった形で出てきます。

https://www.youtube.com/watch?v=re61B8sKQWk

【70年代ポールの50曲】8・London Town('78)

再びトリオに戻った第5期ウィングスは、第3期と同じ、夫妻にデニー・レインというラインナップ。但しヴァージン諸島の自前のヨット内に作ったスタジオで行われたレコーディングには、ジョー・イングリッシュとジミー・マカロックは参加しています。ここで録音された「London Town」は英国調の作風です。"ロンドンの薄汚れた地面に銀色の雨が降り注ぐ〜”という歌いだしが印象的なナンバーですがあまりゆったりしすぎで、しかもこれが1曲目なのはどうか?と思います。

https://www.youtube.com/watch?v=XS3nMOmLZWU

【70年代ポールの50曲】9・Spin It On('79)

ウィングスとしての最終作「Back To The Egg」は、スティーヴ・ホリー(ds)、ローレンス・ジュベー(g)を加えた第6期メンバーです。まあいろいろ詰め込み過ぎた1枚ではありますが、New Waveを意識した様なアヘッドなロックンロールの”Spin It On”では今までにない前のめり感も感じられます。

https://www.youtube.com/watch?v=CDorpyJjfcw

【70年代ポールの50曲】10・Coming Up('80)

70'sの〜と銘打ちながら80年のこれまで入れてるのは「McCartney」から「McCartneyII」までだから。悪夢の初来日未遂(結局何が原因だったのかは本人のみぞ知るところ。大麻をスーツケースの一番上に置いてしまったといううっかりさんぶりは、長嶋茂雄の様な天然なのか、ヘザーら家族をかばったのか、わけがわかりません)を経てリリースされた再び宅録に挑んだ「Mc CartneyII」からのヒットシングル。テクノ風味と当時言われましたが今聞くとそうでもない。PVの手の込んだ感じ(長髪のギタリストのTシャツのの文字はカタカナでなんて書いてある?)も好きです。ただヒットしたのはB面のウィングスグラスゴーでのライヴ・ヴァージョンでした。
https://www.youtube.com/watch?v=0d_Wv-gkHts
https://www.youtube.com/watch?v=EXNFynXEow0
https://www.youtube.com/watch?v=34v9ervT0SU

【70年代ポールの50曲】11・Momma Miss America('70)

ある地方のある世代の方にとっては、FM番組「ビート・オン・プラザ」のテーマ曲(エンディング曲)として知られたものらしいですが、僕には富山敬さんがやってたBCLの番組で使われてた事の方が印象的(当時はこれがポールの曲とは知らんかった)。前半と後半はきっと別曲だったんだろうなあと思わせるロック・ジャム風インスト。クールなウーリッツアー?の聞こえる前半のカッコよさは特別です。インストもこのレベルなら「McCartney」もあそこまで酷評されなかったんだろうねえ(しかも売れちゃったからUS#1)。

https://www.youtube.com/watch?v=HE-53NCcpDw

【70年代ポールの50曲】12・Give Ireland Back To Irish('72)
ウィングスとしての最初のシングルが「Wild Life」からの”Love Is Strange”が予定されていたのですが、72年1月30日の血の日曜日事件を受けてポールが書きあげたこのトピックソングを急遽シングルとしてリリースした為ふっとんでしまいました。デモ中のアイルランド市民が軍によって銃殺された事件をテーマした関係でBBC他から放送禁止を食らい、#16(UK)/#21(US)と奮いませんでしたが、新加入のヘンリー・マカロック(名前からし北アイルランド出身であることがわかります。当時はマックロウ、マックロー表記が多かったのですが最近はマ(ッ)カロックが多いです)のスライドをフィーチャーしたなかなかカッコイイ曲。B面は同名のインスト(Versionと書かれてるのはレゲエのインストを指す場合と同じだそうです)ですが、別曲の様に聞こえこっちもいいです。しかしポールもこうした題材を素早く取り上げリリースとはジョン・レノンに対するあてつけもあったに違いない(^^)ところで、本国ではポールがバンドの一員という意味でウィングスなのですが日本ではポール・マッカートニー&ウィングスでした。

https://www.youtube.com/watch?v=r0zGVVcsbPg
https://www.youtube.com/watch?v=Lzpc3G5_Bv0

【70年代ポールの50曲】13・Big Barn Bed('73)

当初は2枚組で予定されていたセカンド「Red Rose Speedway」の1曲目。ゆったりとしたムードが漂うこのアルバムには当時のトレンドだったスワンプロックのエッセンスもちらほら感じ取れます。リンダを中心としたコーラスの力強さも意外と追い風になってます。ヘンリー・マカロックのねばりつくようなgもいい感じです。有名なTV番組「James Paul McCartney Show」からです。

https://www.youtube.com/watch?v=1b8jM9RUXr0

【70年代ポールの50曲】14・Jet('73)

「Band On The Run」からの最初のシングルがこの高揚感を煽るロック・ナンバーです。カシャカシャというgのフレーズが心地いい。タイトルはポールが飼っていたラブラドール・ラトリバー犬から来てるとか。UK/US共に#7まで上昇。ラゴス録音ですが後半のハウィー・ケーシーのsaxはロンドンで録音されています。リンダが弾くシンセのソロが懐かしいトーン。74年に第4期メンバーで番組「One Hand Clapping」の為のスタジオ・ライヴではテンポが速くなっています。

https://www.youtube.com/watch?v=M8V1nFCP058
https://www.youtube.com/watch?v=HFOnTfdms90

【70年代ポールの50曲】15・Venus And Mars 〜 Rock Show('75)

「Venus & Mars」のアタマを飾る強力なメドレーでライヴの場を想定して作られた様にも伺えます。「スポーツ・アリーナのスタンドでショーが始まるのを待っている」という歌詞からしてこれから起こるステキな事を期待させるではないですか!新加入のジミー・マカロック(McCulloch〜とスペルはヘンリーと同じですが当時はマクロウチと言われてました)の弾くスライドから爆発感のある強力なロックンロールです。そしてこれもエンディング近くでまるで別曲になるような展開で、このアラン・トゥーサンのpianoの部分だけで別曲が一つできそうな感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=qPDHE1xcNFk

【70年代ポールの50曲】16・Venus & Mars(Reprise) 〜 Spirits In Ancient Egypt('75)

このrepriseを取り入れる手法は「Sgt Pepper's」を思い出しますがこちらはB面の頭で、歌詞もロックショーを待ったいた本編と比べて、こっちは大聖堂のホールで宇宙船21zna9にトランスポートするのを待っている〜というSF的な歌詞。シンセの使い方も懐かしさを感じさせます。メドレーでなだれ込む"遥か昔のエジプト精神"は、デニー・レインのvoをフィーチャーしたものでなかなかユニーク。後半に出てくるgの逆回転的なフレーズがサイケっぽいのです。

https://www.youtube.com/watch?v=8_coAbPfLIw

【70年代ポールの50曲】17・Tomorrow

”Yesterday”のアンサーソングとして同じコードで書いたといわれるこの曲、僕はデイヴィッド・キャシディーのヴァージョンで知り、ポールの曲と知らずなんてかっこいいんだ!と思ったのでした。"Don't Let Me Down"のタイトルが入ってる事もあって、ウィングスのファーストが出た時点でビートルズ・ファンは特別な思いで聞いたのでは?と想像するのも楽しいです。「Wild Life」より。

https://www.youtube.com/watch?v=31nZWNqXXcU
https://www.youtube.com/watch?v=31nZWNqXXcU

【70年代ポールの50曲】18・Mary Had A Little Lamb('72)

ウィングスとしてのセカンドシングルで、政治的な前シングルとは打って変わったほのぼのしたファミリームードのナンバー。リンダの連れ子のヘザー、ポール夫妻の長女メアリーもコーラスで参加しています。マカロックがmandolin、シーウェルはボンゴを叩くなどアコースティックなムード。

https://www.youtube.com/watch?v=zjtnD4RZtn4

【70年代ポールの50曲】19・C Moon

サード・シングル”Hi Hi Hi”のB面でレゲエのリズム(そういえばリンダがメインとなった"Seaside Woman"もレゲエっぽい)が生かされた南国ムードの曲。マカロックがds、シーウェルがtp、レインがbと言う変則的なスタイルに挑戦しています。

https://www.youtube.com/watch?v=iy9MMHfd-ak

【70年代ポールの50曲】20・Mamunia

「Band On The Run」の録音場所となったナイジェリアのラゴスは、70's初めにアフロロック的なアプローチを行った元クリームのジンジャー・ベイカーがエア・フォース時代(レインも参加していました)にアフリカン・ミュージシャンと交流が合った関係でベイカーが所有するスタジオも、レインの顔を立ててか使用したらしいのですが、ここは粗雑な作りでレコーディングも大変だったと言います。また同地の有名ミュージシャンのフェラ・クティと音楽泥棒事件疑惑もあって、ウィングスの音楽にアフリカ的なものはほとんど感じられないのですが、”Mamunia”のpercにはややそんな香りがあるかな。シンプルなアコースティックな曲もポールがやると不思議にフォーク的には、聞こえません。エンディング近くのシンセが不思議な感触。

https://www.youtube.com/watch?v=_XZbKCX0UgI

【70年代ポールの50曲】21・Silly Love Song

もう有名な話ですが評論家からポールはラヴソングしか書けない、と言われじゃあと書いたのがこれと言います。イントロの不思議なループ・テープは岩を掘り出す音、もしくはカウボーイのブーツの金具が馬の脇腹?に当たる様な音をイメージさせるムード。「Over America」でも活躍したホーンズが印象的で実に都会的なアレンジ。「Speed Of Sound」はウィングス民主化を進めた1枚で(この期に及んでも日本ではポール・マッカートニー&ウィングス表期でした)、他のメンバーの曲も多い分、散漫な印象ですけど、ポールのこの曲は突出しています。後半の複雑なコーラスを重ねる何とも贅沢な感じ!

https://www.youtube.com/watch?v=wh15LOppcWQ

【70年代ポールの50曲】Too Many People('71)

思えば70's初めはポール受難の時代でした。「McCartney」に続くリンダとの共作名義になる「Ram」もまた



【70年代ポールの50曲】Oh Woman Oh Why
【70年代ポールの50曲】Uncle Albert〜Admiral Halsey




【70年代ポールの50曲】Country Dreamer

【70年代ポールの50曲】Live And Let Die
【70年代ポールの50曲】My Love

【70年代ポールの50曲】When The Night


【70年代ポールの50曲】The Mess



【70年代ポールの50曲】・Bluebird


【70年代ポールの50曲】Picasso's Last Word

【70年代ポールの50曲】Helen Wheels




【70年代ポールの50曲】
【70年代ポールの50曲】Letting Go
【70年代ポールの50曲】Junior's Farm

【70年代ポールの50曲】Listen What The Man Said
【70年代ポールの50曲】Zoo Gang
【70年代ポールの50曲】Walking In The パrkwithEloise
【70年代ポールの50曲】Sally G
【70年代ポールの50曲】Seaside Woman



【70年代ポールの50曲】You Gave Me Answer
【70年代ポールの50曲】17・Deliver Your Children('78)

イギリスらしさが根底にある「London Town」に中でも"Deliver Your Children"(子供がタイトルに使われた曲が多いのはリンダの出産時期というのもあるらしいです)は結構異色です。アコースティックなナンバーが目立つこのアルバムは全体に地味な印象ながら14曲はちょっと入れ過ぎな感じもありました。
【70年代ポールの50曲】Mull Of Kintire
【70年代ポールの50曲】Girl's School
【70年代ポールの50曲】With A Little Luck
【70年代ポールの50曲】Cuff Links


【70年代ポールの50曲】Goodnight Tonight
【70年代ポールの50曲】Daytime Night地目Suffering
【70年代ポールの50曲】Getting Closer

【70年代ポールの50曲】Rockestra

72Dr.John、やくしまる

【米国ロック72年の70曲】11・Iko Iko / Dr.John(Atco)

ニュー・オーリンズ音楽の若き巨人、ドクター・ジョンの「Dr.John's Gumbo」はニュー・オーリンズの音楽を広くロックファンに知らしめた1枚として有名です。自作もありますがプロフェッサー・ロングヘア、ヒューイ・ピアノ・スミスらのカヴァー中心でコロコロまわるピアノが心地いいです。70's初めのこの辺がやはり人気が高く、90'sにクアトロで見た時もこのあたりの曲では大きく盛り上がりました。80'sにはベル・スターズもカヴァーした"Iko Iko"です。

https://www.youtube.com/watch?v=S_UYPu5RFXI

【和ものの水曜日】やくしまるえつこ

この辺をちゃんと聞き出すと戻ってこれなくなるような気がするんでホントにさらっとチェックするくらいなんですけど、気持ちいいなあ。相対整理理論同様セレクトで知りました(多分kobbaさんセレクト)。

https://www.youtube.com/watch?v=CLKO4yWY-0g

[名曲リレー]【名曲リレー699】something#2

■Something's Got A Hold On Me / David Lindley('82)

オリジナルはエッタ・ジェイムズのR&Bをデイヴィッド・リンドレーが軽快に料理。途中のコーラスと言い泥くさいビートルズっぽい印象を受けます。セカンドの「Win This Record」に入ってました。

www.youtube.com

[名曲リレー]【名曲リレー700】something#3

[名曲リレー]【名曲リレー701】talk#2

Something To Talk About=Talk Of The Town
We Can Talk=We=We Can Work It Out=Dirty Work=A Woman's Work Is Never Done=Kite Woman=Long Cool Woman In Black Dress=Black Lincoln Continental
Black Dog=Wild Dogs=Dog And Butterfly=Butterfly Collector=Butterfly Dance=Let The Sailor Dance=Dance A Little Light=I Saw A Little Prayer=Hurts あLittle Bit
Love Hurts=It Hurts To Be Sixteen=I Used To Be A King=Too Late To Be Lovers=Lover's Question=Spanish Lover=Spanish Dancer=For A Spanish Guitar
Guitars And Women=New Guitar In Town=Hard On The Road To New Mexico=Brand New Friend=Friends=My Friend Jack=My Name Is Jack=Captain Jack=Shadow Captain
Space Captain=There's A Space Between Us=Space Ship Earth=For Earth Below=Come On Down To The Earth=Walls Come Tumbling Down=Going Down The Road Feeling Bad
There's A Rugged Road=Hot Dusty Roads=Hot Blooded=Too Hot To Handle=Too Much To Young=Too Late For Goodbye=

フランプトン、茶目少女,72マッチング・モール

[名曲リレー]【名曲リレー698】happening#3

■Something Happening / Peter Frampton('74)

ピーター・フランプトンのメガヒット・ライヴアルバム「Coems Alive」の1曲目でした。スタジオ作では3枚目のタイトル曲。こんなに乾いた感じだったっけ?と思わせる音。イギリス人とは思えない感じでした。こんなところにも英国ロックへの米西海岸ロックの影響が感じられます。このアルバムはフランプトンがリズム隊の二人(ジョン・シオモスとリック・ウィルス)と3人で作り上げたものです。

https://www.youtube.com/watch?v=dqfIqFzh4EY

【火曜日はカヴァー曲のカ】Brown Eyed Girl

少し前にアスワドがカヴァーしたスティーヴン・ビショップ曲を紹介しましたが、アスワドならまあわかるんですがデビュー当時政治的な厳しい歌を歌ってたスティール・パルスが、ポップ曲を取り上げるのは意外でした。もちろんヴァン・モリソンの初期曲。当然ながらオリジナルにはかないませんけど…

https://www.youtube.com/watch?v=yA5lj2xzUuc

【英国ロック72年の70曲】24・O Caroline / Matching Mole(CBS

ソフト・マシーンを音楽性の違いで脱退したロバート・ワイアットが、キャラヴァンのデイヴ・シンクレア(kb)、クワイエット・サンのビル・マコーミック(b)、デリヴァリーのフィル・ミラー(g)と作り上げたカンタベリー・シーンの最初のスーパーグループがマッチング・モウルでした。ライヴではより即興的になるジャズ・ロックですが、スタジオでは何とも可愛らしく美しい"O Caroline"が素敵です。イントロのfluteの音を出すシンクレアのメロトロンに泣きます。このファースト「Matching Mole」(そっくりモグラ)のあとシンクレアはキャラヴァンに復帰します。

www.youtube.com

【水曜は全く知らんか忘れてる(新)】ハッカモア・ブリック

「Rock Record 4」と見て全く知らんor忘れてるものをつべで探すやつ。久々の復活です。
ハッカモア・ブリック(Hackamore Brick)というNYはブルックリン出身の4人組の唯一作「One Kiss Leads To Another」(フィクスの曲のタイトルに似てるねえ)は70年Kama Sutraからのリリース。サイケと書かれてるものもありますが、意外とこういうシンプルなフォークロックが好み。同じKama Sutraということでスプーンフルを思い出したりします。

https://www.youtube.com/watch?v=PUgTUie3XBs

インタヴュー

80年にVirginからデビューしたインタヴュー(Interview)は2枚のアルバムがある英国バンド。和久井さんは一生懸命ニュー・ウェイヴになろうと背伸びしてると書かれてますが、なんとなく気まじめで面白い。「Big Oceans」('80)に入った”Here Comes The Cavalry”なんかもろコステロ風歌い方です。

https://www.youtube.com/watch?v=8rhPZcYrsiM

トニー・ケリー

70's英sswのトニー・ケリー(Tony Kelly)は韓国経由で日本盤CD出てますがこういう音とは知らんかった。結構ファンキーなパブロックなこの曲は73年の「I Never Got」(Goodear)から。ココモ関連の人たちがサポート。

Tony Kelly - See what I can find - YouTube

ケヴィン・ラム

Birthというマイナーフォークレーベル(腹ぼてのうさぎのレーベル)からデビューしたケヴィン・ラム(Kevin Lamb)も日本盤CDがAir Mailから出てましたが聞いたことない。この「Who Is The Hero」('71)の”Last Hero”という曲はアンディ・サマーズがgなんだそう。結構いいメロディーです。カントリーロックテイストもあります。ラムさんは70's後期にAristaからもう1枚出してます。

ANDY SUMMERS with KEVIN LAMB - Last Farewell (1973) - YouTube

メッセージ

メッセージはドイツのハードロックで、なんといっても髑髏に蛇のジャケットのインパクトが強烈なセカンド「From Books And Dreams」('73,Bellaphon)が有名かと。ジャケットは70's後半のML誌でLPコーナーの広告に載っていたので知っています。マイナー臭ありますが、ジャケほどではありません。

https://www.youtube.com/watch?v=RXhKIQRs6Es

ワーキング・ウィーク、72Jガイルズ

【月曜の女たち】ジュリア・ロバーツ(ワーキング・ウィーク)

ネオアコのブームがあっという間に去ると次に来たのはソウルジャズっぽいやつで、ウィークエンドにいたサイモン・ブースが黒人女性シンガー、ジュリア・ロバーツらと組んだワーキング・ウィークはその筆頭だったかも。スタイル・カウンシルが「Cafe Bule」で提示した世界を拡大した様な音でした。Virginから出た85年のデビュー作ではマーヴィン・ゲイをカヴァー。84年のデビューシングル”Venceremos (We Will Win)”には、トレイシー・ソーンやロバート・ワイアットも参加しています。

https://www.youtube.com/watch?v=H5mtH3_439s
[https://www.youtube.com/watch?v=MHCSMT1Q1OY:


【米国ロック72年の70曲】10・Whammer Jammer / J Geils Band(Atlantic)

J・ガイルズの72年は傑作ライヴの「Full House」です。ボストン出身の彼等は、いわゆるホワイトブルーズとは全然別のところにいて白人R&Bバンドがロックンロールもやるよ、的な感覚。ブルーズもやるけど、ストーンズ的な解釈なのです。マジック・ディックの強烈なハーモニカソロのインスト”Whammer Jammer”はFENの深夜番組のジングルで使われててよく耳にしたけどそれがJ・ガイルズと知ったのはずいぶん後でした。

https://www.youtube.com/watch?v=zLD_Lv98Yyc

ピーナッツ、ノヴァリス、72ベック

[名曲リレー]【名曲リレー697】happening#2

■It's A Happening Thing ! / The Peanut Butter Conspiracy('67)

ピーナット・バター・コンスピレイシーは、60's後半のソフトロック~サイケバンドで、ジェファーソンに参加するスペンサー・ドライデン(ds)が参加していた事で知られています。voはバーバラ・ロビンソンという女性。67年の”It's A Happening Thing!”は、トップ100になんとか入る彼ら最大のヒットとなっています。

https://www.youtube.com/watch?v=HcFXPqIYfqA

【英国ロック72年の70曲】23・Definitely Maybe / Jeff Beck Group(Epic)

72年のジェフ・ベックはマックス・ミドルトン(kb)、コージー・パウエル(ds)、クライヴ・チャーマン(b)、ボブ・テンチ(vo)による第2期ベック・グループでオレンジと呼ばれる「Jeff Beck Group」が出ています。ラストに入ったインストの"Definitely Maybe"は、「Blow By Blow」路線にも通じるメロウな感じですが、そのままこの路線へはつながらず、ファンキーなのはセールス的にダメと踏んだベックはヴァニラ・ファッジのリズム隊とのBBAで、時代に逆行するようなへヴィ・ロック路線に舵を取り、これがまた日本でうけたのです。

https://www.youtube.com/watch?v=gXtR0GUcXz8




【ニチヨーロピアン】ノヴァリス

ヴァリスといえば、このBrainレーベルのドイツのバンドよりも18世紀のロマン派の詩人を思い出すのですけど、こっちのバンドもそこからの影響強い抒情派プログレです。聞いたことあるのは76年の「Sommerabend」(過ぎ去りし夏の幻影)しかないのですが、ストリングス・シンセ(70's後半はソリーナとかそういう時代でした)を中心としたkb類やアコギの使い方があの時代らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=Li7wJSpETpE&t

Do Right、72マウンテン

【土曜はジョー・コッカーが教えてくれた曲】Do Right Woman

アレサ・フランクリンの名称で知られるダン・ペンとチップス・モーマンの共作曲。ジョー・コッカーのヴァージョンは、「Mad Dogs」のツアーで破産した後最初のカムバックとなった72年の「Joe Cocker」(ヨーロッパでは「Something To Say」)から。バックはクリス・ステイントン・バンドでオリジナル中心ながら変則的に2曲のライヴあってそのうちの1つ。推測するにこのライヴの拡大が「Live In LA」という76年にヨーロッパでのみ出たものではないかなあ(Cubeより)。カヴァー・ヴァージョンは数あれど、フライング・ブリトウ・ブラザーズのファーストに入ったカヴァーが出色の出来。何と言っても"Dark End Of The Street"とのメドレーになっていてグラムの甘い声が、カントリーとR&Bの接近を祝うようにも聞こえます。

[https://www.youtube.com/watch?v=bh8PeYrrRmU

【米国ロック72年の70曲】9・Nantucket Sleighride / Mountain(Winfall/Columbia)

72年のマウンテンは「The Road Ever Goes On」というライヴ盤が出ました。とりわけB面を使った”Nantucket Sleighride”が圧巻です。あまり長さを感じさせない熱演。スタジオ創作活動は前作「Flowers Of Evil」の後ひとまず中断しており、ゆっくりと下降線に向かいます(73年には大阪公演のライヴ盤「Twin Peaks」が出て、2枚半連続でライヴが出るというマンネリ状態)。

https://www.youtube.com/watch?v=Oa7pDgF8rrY

[名曲リレー]【名曲リレー696】time#3

■Happenings 10 Years Time Ago / The Yardbirds('67)

"幻の10年”のオリジナルのヤードバーズのヴァージョンは、70's後半から80'sにかけてはなかなか聞けなくて、最初に聞いたのはトッド・ラングレンが「Faithful」で完コピーしたヴァージョンでした。ジミー・ペイジとジェフ・ベックの2本のgをフィーチャーした時期は短いのですが、これはその時代の一瞬をとらえたサイケデリックなシングルでした。67年の米Epicによる「Great Hits」が80'sに独Lineで再発されてやっと聞く事が出来たのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=sQciFl1posw

キンクス、72アッシュ、タイムイズ

[名曲リレー]【名曲リレー695】time#2

■Time Is On My Side / The Rolling Stones('65)

僕の初ストーンズはリアルタイムで「Some Girls」なんですが正直全然ぴんとこなかったのです。ただ同じ頃友人から買った60'sのベスト「Hot Rocks」(当時はこれでしか聞きにくい曲とかもあったのですけど)には痺れました。いわゆる60'sロックを聴くきっかけの一つになったのかもしれません。そこでも印象的だった”Time Is On My Side”はニュー・オーリンズの歌姫アーマ・トーマスのカヴァー。ここでのミック・ジャガーの若いのに貫録ある歌いっぷりは見事です。

https://www.youtube.com/watch?v=EquQEy8GrZ4





[UK72]【英国ロック72年の70曲】22・Blowin' Free / Wishbone Ash(MCA)

ツインリードg・スタイルで美しい旋律を奏でるウィッシュボーン・アッシュは、便宜上ハードロックに分類されますけど、これもまたスタイルとしてはプログレに近いものがあります。アートワークを含む世界観や静と動がはっきりしたドラマティックな展開、ブルーズからの影響の少なさ(MCAと契約した際には同じデレク・ローレンスのprodでデビューしたパープルのリッチー・ブラックモアの助言があったのだとか)などの美意識がテッド・ターナー在籍時の初期にはありました。72年には名盤の誉れ高い「Argus」がリリース。「ヤング・ジョッキー」でかかった"Warrior"が僕のアッシュ・デビューとなりました。動画は73年になりますが「Argus」からの”Blowin' Free”です。

https://www.youtube.com/watch?v=EeY9IRnVmk8

【金曜はキンクスのキ】Milk Cow Boogie~Batman Theme~Tired Of Waiting For You

最初に買ったキンクスのアルバムはSMSから再発された時代のもので、「Live At Kelvin Hall」('67)でした。ビートルズの「Hollywood Ball」やストーンズの「Got Live If You Want It」に通じる音が悪く黄色い声援満載の60'sのビートバンドのライヴ・アルバムですが、スリーピー・ジョン・エステスの”Milk”に”Batman”のフレーズを挿入するセンスに痺れました。5thシングルの”Tired~”にもつながるんですが印象的なイントロがカットされてて残念ではありますが…
https://www.youtube.com/watch?v=KRHeFbGi8vo

名前ジョージ小原,72JT

【そんな名前だったっけ?の木曜日】ジョージ・オハラ

ジョージ小原という日系の人ではなく、アイルランド系に多いO'Haraです。この人の場合契約の問題や、本名を出す事で客演なので本人以上に目立ってしまう事を恐れてる部分もあるのです。スプーキー・トゥースを辞めたゲイリー・ライトの2枚目のソロ「Footprint」では何曲か参加し力強いスライドを聞かせています。ディック・キャヴェット・ショーにラ意図が出た時も一緒に出演。キャヴェットがゲイリー・ライト&ワンダーホイール&フレンドと紹介する時のまゆ毛の動きもおかしい。ちなみにジョージ・オハラという変名が一番頻度が多いのですが、バレバレなハリ・ジョージソンというのもあります。余談も余談ですが,gはスプーキー、フォーリナー参加前のミック・ジョーンズ、さらに端のbassはケヴィン・エアーズ・グループにいたアーチー・リゲットでしょうね。小原さんは黙々とスライド弾きます。

https://www.youtube.com/watch?v=81i_1gmztRc

[US72]【米国ロック72年の70曲】8・Nobody But You / James Taylor(Warner Bros)

72年のJTはもうノリに乗ってた頃で「Sweet Baby James」に始まる3部作を完成させています。その最終作「One Man Dog」では後半のメドレーがビートルズの「Abbey Road」をほうふつさせてしょうがない。セクションをバックにしたホーム・レコーディングも効果的で、前作までのアコースティック一辺倒からリズミックななナンバーも加わっての幅広い音楽性も魅力です。”Nobody But You”はダニー・クーチのgソロが素晴らしい1曲。

https://www.youtube.com/watch?v=WYXd5aAT6n0

[名曲リレー]【名曲リレー694】fly#3

■Time For Me To Fly / REO Speedwagon('78)

ポップさで一皮むけた魚から音叉のジャケに入った”Time For Me To Fly”は、ケヴィン・クローニンの訛った歌がとてもメロディアスです。

https://www.youtube.com/watch?v=Z4uvS9l-FcQ:

草野,72マック

【和ものの水曜日】草野マサムネ

作詞家の松本隆はいうまでもなくはっぴいえんどのdsなんですが、松本隆の詩世界をリスペクトする試みは定期的に行われています。そのピークは99年の風待ミーティングだと思いましてかつてNHKでもOAされてあれはすごく充実してました。近年では15年に「風街であいませう」というトリビュート・アルバムが出まして新しい人たちを中心に11曲入ったオムニバスでした。勇み足で日曜に書いちゃいましたが、オリジナルがChappieという架空のキャラだった"水中メガネ"(歌ってるのは森高千里らしい)が作者の草野マサムネによるヴァージョンが入ってました。まったくもってスピッツの世界(あたりまえ)で堪能できます。他にも手嶌葵の"ナウシカ"、YUKIの"卒業"(斉藤由貴)などが楽しい。

https://www.youtube.com/watch?v=i4ZK3_WPSLA

【英国ロック72年の70曲】21・Sentimental Lady / Fleetwood Mac(Reprise)

ピーター・グリーン末期の「Then Play On」('69)から徐々に脱ブルーズを目指してきたフリートウッド・マックは、クリスティン・マクヴィー、ボブ・ウエルチの参加で押し出される形となったダニー・カーワン参加最後の1枚がこの年リリースされた「Bare Trees」でした。いい曲も書く人ですがこのアルバムではストレートな曲ばかりで面白みに欠け、それが逆に新メンバーの2人の力を浮き上がらせます。ウエルチの書いた"Sentimental Lady"は、後にソロで再演(そっちはえらく洗練されたヴァージョンでしたが)されますが、イギリスのアメリカ的ないなたい作風のこっちの方がなじみあります。しかしこれを"悲しい女"と訳しちゃうところに日本のワーナーの売る気のなさがありますなあ。もっとも"センチな淑女”でもまあ困りますけど。

https://www.youtube.com/watch?v=8Gjw318rKss

Dreams、72レッドボーン、SMB

【火曜はカヴァー曲のカ】Dreams

オールマン・ブラザーズ・バンドのファーストに入った名曲ですが、これをバディ・マイルズの「Them Changes」(日本でCD化されたのは今年出たのが初!まだこういうの多いと思うよ)に入ったヴァージョンで。このアルバムはニール・ヤングの”Down By The River”の好カヴァーもありました。エレクトリック・フラッグにもいた巨漢の黒人dsでパワフルなvoを聞かせます。ブラスロック化した”Dreams”も聴きもの。

https://www.youtube.com/watch?v=omNPPv6mhJY

【米国ロック72年の70曲】7・Already Here / Redbone(Epic)

”Witch Queen Of New Orleans”と”Come And Get Your Love”の狭間にある「Already Here」というアルバムは初めて聞きましたが、何とも不思議なムード。ネイティヴアメリカンの血を受け継ぎ伝統的なパフォーマンスをステージでも導入していたレッドボーンは、60'sからソングライターとしても活動していたパットとロリーのヴェガス兄弟を中心としたバンド。この4thのタイトル曲は超絶なジャズロックで意外な一面を聞かせてもらったという印象。もちろんel-sitarを使ったソウル的な音づくりも入ってますが。

https://www.youtube.com/watch?v=HcCfNFHjSzA

[名曲リレー]【名曲リレー693】fly#2

■Fly Like An Eagle / Steve Miller Band('76)

ステージでは70's初めから演奏していた”Fly Like An Eagle”が音源化されたのは76年の同名のアルバムでした。基本線はブルーズ・ロックなんですが前作「Joker」あたりからポップな装いでブルーズを隠すようなスタイルになっていて何度も聴くうちにブルーズっぽさを感じるという仕組みになっています。実に巧妙に作られたアルバムでした。プログレ風のアプローチは時代柄でしょうが、このエコーかけまくったMidnight Specialのステージも面白い。dsはセッション出身のゲイリー・マラバー,bassはロニー・ターナーですがこのTVライヴではジェラルド・ジョンソンの様な気もします。

https://www.youtube.com/watch?v=6a6lAwbE1J4

72カーヴド、ジェイド、タルラー・ゴッシュ

【英国ロック72年の70曲】20・Marie Antoinette / Curved Air(Warner Brothers)

ダリル・ウェイのviolinとソーニャ・クリスティーナのパワフルな女性voを2枚看板としたカーヴド・エアーは、72年には3枚目の「Phantasmagolia」をリリース。フォーク的なナンバーから、豪快なロックンロールまで音楽的には前期をピークを示します。後にキャラヴァンに加わるマイク・ウエッジウッド(b)も参加。題材と言いプログレファン好みの"Marie Antoinette"です。ヨーロッパではTVライヴがやたらあるので、つべで色々見る事が出来てホントに昔では考えられないのです。このあとソーニャとウエッジウッド以外のメンバーが辞め、若きエディ・ジョブソンやカービーらが加わった「Air Cut」を出して解散するのです(その後再結成)。

https://www.youtube.com/watch?v=lY5SpyIhC6g

[名曲リレー]【名曲リレー692】north#3

■Fly To The North / Jade('70)

マリアンヌ・シーガル&シルヴァー・ジェイドと書かれる事もあるジェイドは、70'sの英国フォーク・グループで編成からしてPP&Mを思い出します。真摯にトラッドを追求するグループでもないし、プログレフォーク的展開になるグループなんで巷ではあまり評価は高くないのですが、マリアンヌのしっとりとした歌い声が好きです。69年の録音にしては洗練されてますね。リリースはDJMから。

https://www.youtube.com/watch?v=sDjB-hhJUdk


【月曜の女たち】タルーラー・ゴッシュ(アメリア・フレッチャー、エリザベス・プライス)

タルーラー・ゴッシュ(Talulah Gosh)はヘヴンリーの前身となった80's末のギターポップアメリア・フレッチャーとエリザベス・プライスがオックスフォードのクラブで出会って意気投合したのがきっかけらしいのですがその時二人ともパステルズのバッジを付けていたという話が面白い。僕はヘヴンリーのSarahから出たアルバムのライナーで、タルラー・ゴッシュの事を知ったのですが、シンプルなギターポップにはどうしても青春を感じてしまうのです。87年に出た(リリース元の53rd & 3rdはラモーンズの曲から取られた名前だそう)シングルらしいバンド名と同じタイトルの曲です。解散後アメリアはヘヴンリー、エリザベスはカルーセルというバンドで活躍します

[https://www.youtube.com/watch?v=ZxY4Q2TmQAw:

ウォーターボーイズ、72スティーリー

[US72]【米国ロック72年の70曲】6・Do It Again / Steely Dan(ABC)

NYでソングライターとして売れない日々を送っていたウォルター・ベッカードナルド・フェイゲンが、旧知のプロデューサーのゲイリー・カッツによってLAに呼ばれ結成されたスティーリー・ダンは、カリフォルニア独特の音ではなく、カリフォルニアへやってきたよそ者がこの地で作り上げた音です。ジェフ・バクスター(g)、ジム・ホッダー(ds)、ダニー・デイアス(g)をNYから呼び寄せレコーディングを開始。フェイゲンがフロントに立つのをためらっていた為ミドル・クラスのデイヴィッド・パーマー(vo)を加えリリースしたのがこのデビュー作「Can't Buy A Thrill」です。街角に立つ娼婦たちと欲望をイメージしたイラストのジャケットからして、さわやか系ではありません。バンド内に2人のgがいながら、ランドールズ・アイランドのエリオット・ランドール(g)にソロを取らせる(”Reeling In The Years”のヒリヒリするようなソロ!)など後のような、「バンドであってバンドでないスタイル」が早くもちらりと出ています。ヒット曲”Do It Again”はラテンのリズムでel-sitarがソロを取る奇妙な曲ですが、何故か耳に残ります。voはドナルド・フェイゲン

https://www.youtube.com/watch?v=i2Fs5GrUBwI

[名曲リレー]【名曲リレー691】north#2

■Girl From North Country / The Waterboys('88)

日本では最近音楽以外の事で有名になってしまったマイク・スコット率いるウォーターボーイズの「Fisherman's Blues」はピーターさんがよくかけてたんでなんとなく知ってます。それまでのストレートなロックからアイリッシュに傾倒した音で、同時期のヴァン・モリソンにも通じる味わい。このとりあげたディラン曲(トム・ノースコットの人工的なバーバンク・サウンドが有名)は醒めてる様で実は熱いカヴァーです。

https://www.youtube.com/watch?v=gzP2-B4TueI

72TYA、マイクたん

[UK72]【英国ロック72年の70曲】19・Rock And Roll Music To The World / Ten Years After(Chrysalis)

72年には従来のブルーズ・ロックはドイツではともかくイギリスでは、少し時代遅れになってきたかもしれません。より凝った構成のブルーズ・ベースのハードロックに進むか、スワンプ方面、アメリカナイズされた方向に向かうバンドも多かったです。アルヴィン・リー(g,vo)率いるTYAは、ブルーズをベースにしながら根底にはブギーやロックンロールがありますので、米南部的なスワンプロックに向かいつつ、従来通りロックンロールをやってます。同じブギでもグラム勢とは全く違います。動画は「Rock And Roll Music To The World」からタイトル曲です。リーの熱意がTYAの方よりもソロ(直近はマイロン・ルフェーヴルとの共作)に向いていたのか評価があまり高くないのですが。

https://www.youtube.com/watch?v=Hv0eziQZpUc

[名曲リレー]【名曲リレー690】star#3

■North Star / Mike Oldfield('80)

「Platinum」のA面を飾った組曲の一番最後は現代音楽の作曲家フィリップ・グラス作品を取り上げた”North Star”でした。モチーフの部分はそのままですがしっかりマイク・オールドフィールドのものにしております。81年のモントルー・ジャズ・フェスでのライヴです。ブランドXのモーリス・パート(ds),10CCのリック・フェン(g)、ケイドゥー・ベルのマギー・ライリー(vo)が参加しております。

[https://www.youtube.com/watch?v=wRm0UrbGP2A:

72サンタナ、キンクス、ベック

【名曲リレー689】star#2

■Star Cycle / Jeff Beck('80)

待ちに待ったと期待値かなり高かったジェフ・ベックの「There And Back」の1曲目。今から思えば「Blow By Blow」の始まるフュージョン時代の最初の終わりだった気もします。ヤン・ハマー主導のもの、トニー・ハイマス(kb)、モ・フォスター(b~このアフィニティ出身のテクニシャンの名前がここに出てきて嬉しかった、っていうか80年のリアルタイムではアフィニティーの音は聴く事は出来なかったのです)、サイモン・フィリップス(ds)とのセッションが収められています。この曲はハマーがらみ。それよりもジャケットの文字のロゴが80年なのにアナクロに感じたのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=FfbNve6eJOM

【金曜はキンクスのキ】4・How Are You?

Pye、RCA、Aristaときて、続いてはLondon時代で「Think Visual」('86)も結構聞いた記憶あります(レンタルですけど)。クリッシー・ハインドとの別れを歌ったシングルの”How Are You?”はホントにキンクス?という感じのポップ曲で、まあ時代の流れかなあと思います。そんなにやな感じはしなかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=r8uOXbbZOOI

【米国ロック72年の70曲】5・Song Of The Wind / Santana(Columbia)

幻想的なジャケットの「Caravanserai」に収められた名曲。弾きまくるカルロス・サンタナのgはまさしく天空に上り詰める様な響きがあります。レコーディング中にグレッグ・ローリーニール・ショーンの旧サンタナ・バンドの核が抜けながら完成された「Caravansarai」は従来のラテン風味以上にジャズ色が濃い1枚でした。カルロスの宗教への接近が生んだ芸術的な1枚でしょうがその中でもこの”Song Of The Wind ”は絶品だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=XdmevPWZTRg