19005・ジョン・セバスチャン、フレッド・ニール&ローリング・ココナッツ・レヴュー・バンド

ジョン・セバスチャン、フレッド・ニール&ローリング・ココナッツ・レヴュー・バンド(スーパー・フジ:FJSP377)'17

ROLLING  COCONUT REVUE  JAPAN  CONCERT

ROLLING COCONUT REVUE JAPAN CONCERT

1. Lovin’ You
2. Link in the Chain
3. Someone Standin’ in Your Door
4. Welcome Back
5. Mr.Gasman
6. Fishin’ Blues
7. Nashville Cats
8. She’s Funny
9. She’s a Lady
10. Daydream
11. Darlin’ Be Home Soon
12. Haroumi Moan/JB’s Happy Harmonica
13. Fred Neil Intro
14. Everybody’s Talkin’
15. Roll on Rosie
16. Blues on the Ceiling
17. I Gotta Have My Baby Back
18. The Other Side of This Life
19. The Dolphins
20. Goodnight, Irene


77年のローリング・ココナッツ・レヴュー・ジャパン・コンサートのボックスから、個人的にキモの部分だった、セバスチャンのパートが単独CD化されたのはホントにめでたいが、期待+予想を上回るパフォーマンスで満足。
①~⑫までがセバスチャン(g,harp,vo)+ハーヴェイ・ブルックス(b)、リチャード・ベル(kb)。紹介の⑬をはさんで、⑭~⑳がフレッド・ニールを加えてのもの。「Tar Beach」に収められた②がこの当時からやってたとは知らんかった。スプーンフル時代のナンバーを含め愛嬌たっぷりの演奏と歌声でした。


JOHN SEBASTIAN, FRED NEIL/ROLLING COCONUT REVUE JAPAN CONCERT [Trailer]

19002B・ゴジラ伝説II

ゴジラ伝説II:井上誠('83)
f:id:Finyl:20190715125712j:plain



01. 成層圏外からの来訪者 [伊福部昭]
02. わんぱく王子の大蛇退治 [伊福部昭]
03. 極点の鋼鉄猿人 [伊福部昭]
04. Uボート [伊福部昭]
05. メーサー光線車マーチ [伊福部昭]
06. 夜の巨人 [伊福部昭]
07. 神聖ムウ帝国亡国歌 [太田蛍一/伊福部昭]
08. 轟天建武隊出撃せり! [伊福部昭]
09. 天空の大科学戦 [伊福部昭]
10. 地球防衛軍 [伊福部昭]
11. ラティテュード・ゼロ [伊福部昭]
12. 異形の荒神 [伊福部昭/伊福部昭]
13. 大地の鎮魂歌 [伊福部昭]
14. ボヤージ・トゥ・ドリーム・クェスト [伊福部昭]

【disc-2】ゴジラ伝説II
Arrange & Synthesizer programming : 井上誠
Drums & Percussion : 友田真吾/高木利夫**/泉水敏郎
E.Bass : 坂出雅海/渡辺 等/沖山優司**
E.Guiter : 立花ハジメ*/海琳正道
Piano : 上野耕路*
Sax : ジミー中山/矢口博康
Chorus : 巻上公一/戸川 純*/高畑和美/ぼたん/すみれ/アリサ/開田裕治/高貴準三/松山 仁/藤掛聖子/常岡千恵子/真穂光子/山崎里恵/平林亜紀/佐々木克美/川井章江/菊地優子/小熊智恵/鎌田千夏/吉田雅弘/矢沢啓至/村松孝昭/上田英生/真穂恭仁子/薊 智子/森沢美穂/山王和子/本郷 保/野田茂則/桃ノ木のきを/白浜ゆかり/今井康了/中出知光/中村 哲
*=by the courtesy of ALFA RECORDS,Inc. **=by the courtesy of Nippon columbia co.,Ltd.
Special thanks:小林哲子/中島紳介/金田益実/竹内 博/西脇博光/開田裕治/聖 咲奇/高鳥 真/永島 治/館岡利昌/山下 康/岩本晴二/井上しのぶ/江口勝敏/篠崎恵子/東宝効果集団/ネオフェラス/特撮ファンクラブG/ヒカシューファンクラブ
Director 藤田純二/岩瀬政雄
Engineer 柄沢喜一/鈴木孝一
Assistant Engineer 須賀孝男
Illustration 開田裕治
Design 坂口和澄

(1)(9)はドゴラから。music-sawによる演奏(立花ハジメ)。(2)は同名の東映作品。切れ味鋭いのにみょうにさわやか。(3)は「コングの逆襲」。(4)は「フランケンシュタイン対地底怪獣」から。(5)(6)は「サンダ対ガイラ」からの高らかに奏でられるシンフォなナンバー。(7)(8)は「海底軍艦」より。セリフ入り。(7)はゲルニカ戸川純ヒカシュー巻上公一によるツインvo。(10)は「ラドン」と「地球防衛軍」から。(11)は「緯度ゼロ大作戦」(12)は「バラン」から。ゴジラ進撃すのモチーフも出てくる。(13)は「コングの逆襲」と「大魔神」から。(14)は「宇宙大戦争」から。同時期に出たヴィデオ版「ゴジラ伝説」でもおなじみに曲があってなつかしい。IとIIで代表曲は網羅してるため、IIIとIVは二番煎じ的な印象になってします。

19001・Colors

■カラー(COLORS):河合その子CBSソニー:32DH5050)'88

カラー

カラー

1)Weekend Monument
2)ラヴェンダーが目印 
3)Endless Theater
4)さよならBack Stage Kiss
5)雨のメモランダム
6)カーテンの少年
7)指輪物語
8)Downtownの雨傘
9)想い出のオムニバス

5th。新社会人あたりの年齢の歌詞が多い。先行シングルの⑤/②はほとんどプッシュされなかったので認知度は低い1枚。
ただ今となっては中途半端に感じる部分も多い。①の妙に明るいarr、④の風化した歌詞、⑦の歌謡曲テイストなど。
出色はジャジーな⑥、せつない歌詞の⑨か。オールナイト・フジのTVライヴで披露した④⑨が懐かしい。


映像アウト オールナイトフジ そのちゃん さよならBack Stage Kiss 想い出のオムニバス 音声のみ

【紫一家の50曲】・Fighting Man / Gillan('78)

イアン・ギラン・バンド解散後、日本の東芝EMI内のイースト・ワールドと直接契約したイアン・ギランはソロの形で「Gillan」を78年にリリースします(日本のみのリリースだったので「The Japanese Album」として変則的にCD化されています)。IGBのコリン・タウンズ(kb)以外は、ジーブラ(Zzebra)のスティーヴ・バード(g)とジョン・マッコイ(b)、ピート・バーナクル(ds)がバックで、さっそくdsがリアム・ノッキーに交代しています。このメンツで来日しており、朝比奈マリア司会のフジテレビの音楽番組にも出演しています。まだNWOHM前夜でハードロックシーンに戻ってきたと言っても本国でのウケは芳しくなかったようです。イギリスでの再ブレイクは、バーニー・トーメ(g)、ミックアンダーウッド(ds)とメンバーを強化し、Virginと契約後になります。

https://www.youtube.com/watch?v=rADpPpE2cv4






【紫一家の50曲】23・Organ / Jon Lord with London Symphony Orchestra('71)

ビートルズAppleに始まり、70's初期にはビッグネームが自身のレーベルを持つことがステイタスとなった時期がありました。パープルの場合Purpleレーベルの第1回リリースの4枚の最初がこのジョン・ロードの初ソロ「Gemini Suite」('71)なのでした。元々はBBCがロードに依頼したところから話は始まってる(69年のロイヤル・フィルみたいなやつまた頼むわ)のですが、最初はパープルとしての依頼だったようで、これはリッチーが拒否したんでレコーディングは無理。けど70年9月17日ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで、オーケストラとの共演ライヴが行われ、この時の様子はCD化もされてます。でこのスコアをロードがソロで再現したのがこの初ソロ。

僕には正直さっぱりピンときませんでした。ジャケットのイラストは不気味です。ただしB面最後のオルガン・パートは結構好き。18分ごろからです。

https://www.youtube.com/watch?v=VYX0VGr0q_4



【紫一家の50曲】・Cold Hearted / Gary Moore('84)

ホワイトスネイクを離れたイアン・ペイスとニール・マレイのリズム隊は、G・フォース〜グレッグ・レイク・バンドのゲイリー・ムーアと合流し82年にムーアの「Corridors Of Power」(Virgin)に参加します。ブルーズをベースにしたムーアのハードロック美学が、おりからのヘヴィ・メタル・ブームに乗って日本でもブレイクした1枚。ここでは大ヴェテランのトミー・アイアがkbでしたが、コロシアムII時代の盟友ドン・エイリー(kb)を伴っての来日ライヴ「Rockin' Every Night」も大ヒットになりました。ローン・スター出身のジョン・スローマン(vo)も参加。動画はペイス=マレイ=エイリー=ムーアによる83年のライヴです。

https://www.youtube.com/watch?v=8fdXQUug1Ds&fbclid=IwAR3NylkUVvWOrm998ZWD10JN_CzuPwTq3XO7uo7GbfDti4Vz49dUSVy1PAM








【紫一家の50曲】17・James Gang

【紫一家の50曲】19・Fandango
【紫一家の50曲】20・Kansas


【紫一家の50曲】23・Truth Hits Everybody / The Royal Philharmonic Orchestra & The Guests('83)

これも珍品。ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラがポリスをカヴァーした「Arrested」(Music Of The Police)と言う企画ものはてっきり日本製作かと思ったら、英RCA原盤でした。邦題は「クラシック・ポリス」。大半はオーケストレーションですが一部でバンドものもあり。この"Truth Hits Everybody"は、ゲイリー・ムーア(g)、イアン・ペイス(ds)、ニール・マレイ(b)、グラハム・ボネット(vo)と言うラインナップです。他にもロイ・ウッドが歌う"Message In A Bottle"、クリス・トンプソン(MMEB)が歌う"高校教師"など珍品ぞろい。件の曲は4分25秒から。

【紫一家の50曲】24・A Rhythmic Stroll / John G.Perry('76)

こういう反則なやつも入れます。ロジャー・グローヴァーが弾くアープ・シンセはほとんどわかりませんが、これはとてもいいアルバムなので。元キャラヴァンのbass、ジョン・G・ペリーのソロ「Sunset Wading」('76)から。prodはルパート・ハインでグローヴァー参加はこの流れでしょう。歌ものもありますが、基本はこうしたジャズロック。オサンナ〜ノヴァのgとsax、マイケル・ジャイルズ(ds)、キャラヴァンのジェフリー・リチャードソン(viola)、ハイン(kb)が参加しています。グローヴァーはこの1曲だけ参加。かつてキングのヨーロピアン・ロック・コレクション(イギリスだってヨーロッパだ!と開き直った)から日本盤が出てた事がありました。

【紫一家の50曲】25・Brief Encounter / Bernie Marsden('79)

UFO〜ワイルド・ターキー〜ベイブ・ルース〜パウエルズ・ハマー〜PAL〜ホワイトスネイクを渡り歩いたバーニー・マースデン初ソロ「And About Time Too」(Parlophone)は、ブルーズ、フュージョン、ポップと様々な要素がまじりあった1枚で、コージー・パウエル、ドン・エイリーのハマー組、ペイス、ロード、ニール・マレイのホワイトスネイク組以外にもサイモン・フィリップスジャック・ブルースが参加。これらのメンツの組み合わせの妙が楽しめます。"Brief Encounter"は、ブルージーなインストで、ロード、ペイスのパープル組にブルースとエイリー(syn)が参加しています。日本盤は東芝EMIからではなくパープルのマネージメントをやっていたジョン・コレッタが絡んだトリオのTRASHと言うレーベルからのリリースで、パープルの「Live And Rare」や「Live In London」などがトリオから出たのもこの辺の大人の事情でしょうか?



【紫一家の50曲】30・Summer Song / Joe Satriani('92)

93年の突然のリッチーの脱退のあとピンチヒッターとして起用されたのがジョー・サトリアーニでした。僕は全く知りませんでしたが、86年のデビュー以後、ハードロック・ギター・インストの分野で活動してた人。92年の「The Extremist」からの”Summer Song”は、この種のジャンルに疎い僕でも高揚感を感じるギターロックです。
でもってサトリアーニは、94年のツアーもこなし、メンバーに誘われたのですが、悩んだ挙句ソロ活動優先の為参加を固辞するのですね。

【紫一家の50曲】31・All Right Now / Sweet featuring Ritchie Blaclmore('75)

76年3月24日米サンタ・モニカのスウィートのコンサートで、リッチーはステージ上がり、スウィートと一緒にフリーの「オール・ライト・ナウ」を演奏しました。これは本来スウィートのサポートとして一緒にツアーするはずだったバック・ストリート・クロウラーのポール・コゾフの突然の死に対する追悼でした。こんな記事をMLか音楽専科で読んだ事がありましたが、まさかこのときの音源があるとはすごいなあ… 調べてみるもんだなあと思いました。 リッチー(レインボウの2枚目のレコーディングが一段落ついたのか?)とスウィートの共通項が思い浮かびません(^^)



【紫一家の50曲】33・Give Me Kindness / David Coverdale('78)

グレンの「燃焼」が出るまで一番売れなかったパープルのメンバーのアルバムだったらしいカヴァーデイルのセカンド「嵐の叫び」は、この邦題からして狙う方向が違います。前作の流れを組むオーソドックスなブルージーなロック・ヴォーカルものとして良く出来てると思うのですがねえ。時代が悪かった。トニー・ニューマン(ds〜ジェフ・ベック・グループ、メイ・ブリッツ、Tレックス)、アラン・スペナー(b〜グリースバンド、ココモ、ロキシー・ミュージック)、ティム・ヒンクレイ(kb〜ジョディ・グラインド、ヴィネガー・ジョー)ら多彩な人たちが参加。この”Give Me Kindness”ではロニー&ウエンディーのディオ夫妻がコーラスで参加した楽しいナンバー。

【紫一家の50曲】34・Na Na Na / Cozy Powell's Hammer('74)

ベドラム〜ジェフ・ベック・グループ〜レインボウ(以下略)という華々しいキャリアのコージー・パウエルです。ベック・グループが解散後ミッキー・モストのRAKからソロシングルをリリース。"Dance With Devil"、"Man In Black"、そして"Na Na Na"の3枚のシングルはどれも全英チャートの上位にランクされたのは74年というグリッター・ロック・ブームの余熱があったからでしょう。実際この時期のコージーのdsはグラム・ロックのビートに近いものがあります。ソロ名義ではありますが74〜75年にかけてコージー・パウエルズ・ハマーというバンドを組んでいまして、ドン・エイリー(kb)、バーニー・マースデン(g〜元ベイブ・ルース)、フランク・エイエロ(vo〜元ベドラム)、クライヴ・チャーマン(b〜元ベック・グループ)にコージーと言う布陣でした。エイリーはこの”Na Na Na”のPVではあまり目立ちません。

【紫一家の50曲】35・Believe / Phenomena featurig Glenn Hughes('85)

トラピーズ~ホワイトスネイクのメル・ギャレイの弟のトム・ギャレイが、85年に企画したメロディアス・ハード系のプロジェクト。ギャレイつながりでグレン・ヒューズ(vo)が参加。他にはニール・マレイ(b)、コージー・パウエル(ds)、テッド・マッケンナ(ds)ら、準紫一家が参加しています。ファンキー・グレンは当時封印されてたのかAORとかパワーバラードの世界にも近いです。リリースは当時ガールスクール、モーターヘッドなどを出していたBronzeから。サスペリアダリオ・アルジェント(伊)監督の同名ホラー映画(ジェニファー・コネリー主演)のサントラはこのフェノミナがやってるのだと思ってましたがまったく別物でした。

【紫一家の50曲】36・Fairground Fantasy / Eddie Hardin featuing Jon Lord & Don Airey('91)

スペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴ・ウィンウッドの後任として参加したエディ・ハーディンは紫準一家の構成員として主にジョン・ロード絡みの仕事にサポート。パープル解散間際の「Wizard's Convention」というオムニバスも主催してましたが、SDG時代の盟友ピート・ヨークと組んでのハーディン&ヨーク(dsとkbによる超絶的ユニット)の仕事もありました。85年にハーディンがザック・スターキー(リンゴの息子です)と出したコンセプトアルバム「Wind In Willows」を再現したライヴが91年にありまして、ここにロードとドン・エイリーのパープル新旧kbが参加しています。エレクトリカル・パレードの様なトーンのエイリーのkbはともかくロードのorganはさすがの味わいです。



【紫一家の50曲】39・ Downside Upside Down / Tony Ashton & Jon Lord('74)

ジョン・ロードの親友、トニー・アシュトンのアシュトン、ガードナー&ダイク解散後のアルバムがロードとの共作になるアシュトン&ロードの「First Of The Big Band」です。パープルが設立したPurpleレーベルのタマが少ないことが渡りに船だったのかもしれませんが、断続的に録音された音源をまとめたものが74年にリリース。アシュトン色が濃いのは当たり前ですが、後のPALの世界にも近いビッグ・バンド・ロック。参加ミュージシャンのクレジットはありませんが、BBCでOAされたライヴにはマックス・ミドルトン(kb)、カーマイン・アピス(ds)、ジム・クリーガン(g)、パット・ドナルドソン(b)も参加したとか。この”Downside Upside Down”はいい感じのR&Bです。

【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
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【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】
【紫一家の50曲】

【70年代ポールの50曲】Junk('70)

なんでもビートルズ時代の「Abbey Road」のメドレーにも入る事が検討されてたという哀愁のメロディーを持った小品で、ファンが多い曲です。情感あふれる、という言葉がぴったりのナンバーです。後半リンダのコーラスもダビングされています。

https://www.youtube.com/watch?v=w6qfQ5BEQ2s



【70年代ポールの50曲】2・Another Day('71)

「McCartney」からのシングルはなかったんで、ビートルズ解散後ポールの初シングルとなったのは「Ram」セッションからのこの曲でした。名義はポールソロですが、実質はポール&リンダ。主人公の女性が身支度する描写が続くポップソングで、僕はとても好きな曲、メロディーです。シングルのみなのでなかなか聞く事が出来ず、76年くらいにFMでやったウィングスのシングルをAB面流すプログラム(確かDJは中村こずえさん)をエアチェックして聞いた日々を思い出します。オーディションで選ばれたデイヴィッド・スピノザ(g)とデニー・シーウェル(ds)が参加しています。

https://www.youtube.com/watch?v=vH6v9JS26xc

【70年代ポールの50曲】3・Love Is Strange('71)

とにかくバンドがやりたかったのでしょうね、ポールは。「Ram」にも参加してたシーウェルとリンダ、新たにムーディー・ブルーズ出身のデニー・レイン(g,vo)を加えた4人組としてウィングスはスタートし、ラフな「Wild Life」が出たのが71年12月で、抜き打ちで大学ツアーが始まったのが翌年のこと。その「Wild Life」からのシングルに予定されていたのがミッキー&シルヴィアのカヴァーの”Love Is Strange”でしたが、もろもろの事情で延期になってしまいました。とにかく歌が出てくるまですごく長いという印象。小気味よいグル―ヴ感は今の耳ではなかなかカッコよく聞こえます。

https://www.youtube.com/watch?v=UZ55jNGtpS0





【70年代ポールの50曲】6・Magneto & Titanium Man('75)

新たにメンバーを補充して、再び名義をウィングス単独に戻した「Venus & Mars」は第4期メンバー。ニュー・オーリンズ録音となったこのアルバムは、70年代のポールの作品では一番好きです。いつもは苦手なタイプのこの曲すら有無を言わさずねじ伏せる様なそんなパワーがこのアルバムにみなぎってます。エレピのブギウギ・スタイルやシャウト全開のポールの姿もカッコイイ。奇妙なタイトルはアメコミのキャラクターの「磁石屋」と「チタン男」から取られています。歌詞も漫画っぽい。動画は映画「Rock Show」からですが後ろのスクリーンに映るイラストの磁石屋とチタン男は、マーヴェル・コミックの「Xメン」の作がチームの一人ジャック・ターナーという人が手掛けたのだそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=SSa5teMzNrY

【70年代ポールの50曲】7・Let'em In('76)

5th「Wings At The Speed Of Sound」は前作と同じ第4期ウィングスによるもの。そのオープニング”Let'em In”は、気の置けないリヴィング・ルームのムードを醸し出してますホーンズも効果的です。歌詞にはリンダ、ジョン・レノンキング牧師エヴァリー兄弟、マイク・マクギア、キース・ムーンらの名前がひねった形で出てきます。

https://www.youtube.com/watch?v=re61B8sKQWk

【70年代ポールの50曲】8・London Town('78)

再びトリオに戻った第5期ウィングスは、第3期と同じ、夫妻にデニー・レインというラインナップ。但しヴァージン諸島の自前のヨット内に作ったスタジオで行われたレコーディングには、ジョー・イングリッシュとジミー・マカロックは参加しています。ここで録音された「London Town」は英国調の作風です。"ロンドンの薄汚れた地面に銀色の雨が降り注ぐ〜”という歌いだしが印象的なナンバーですがあまりゆったりしすぎで、しかもこれが1曲目なのはどうか?と思います。

https://www.youtube.com/watch?v=XS3nMOmLZWU

【70年代ポールの50曲】9・Spin It On('79)

ウィングスとしての最終作「Back To The Egg」は、スティーヴ・ホリー(ds)、ローレンス・ジュベー(g)を加えた第6期メンバーです。まあいろいろ詰め込み過ぎた1枚ではありますが、New Waveを意識した様なアヘッドなロックンロールの”Spin It On”では今までにない前のめり感も感じられます。

https://www.youtube.com/watch?v=CDorpyJjfcw

【70年代ポールの50曲】10・Coming Up('80)

70'sの〜と銘打ちながら80年のこれまで入れてるのは「McCartney」から「McCartneyII」までだから。悪夢の初来日未遂(結局何が原因だったのかは本人のみぞ知るところ。大麻をスーツケースの一番上に置いてしまったといううっかりさんぶりは、長嶋茂雄の様な天然なのか、ヘザーら家族をかばったのか、わけがわかりません)を経てリリースされた再び宅録に挑んだ「Mc CartneyII」からのヒットシングル。テクノ風味と当時言われましたが今聞くとそうでもない。PVの手の込んだ感じ(長髪のギタリストのTシャツのの文字はカタカナでなんて書いてある?)も好きです。ただヒットしたのはB面のウィングスグラスゴーでのライヴ・ヴァージョンでした。
https://www.youtube.com/watch?v=0d_Wv-gkHts
https://www.youtube.com/watch?v=EXNFynXEow0
https://www.youtube.com/watch?v=34v9ervT0SU

【70年代ポールの50曲】11・Momma Miss America('70)

ある地方のある世代の方にとっては、FM番組「ビート・オン・プラザ」のテーマ曲(エンディング曲)として知られたものらしいですが、僕には富山敬さんがやってたBCLの番組で使われてた事の方が印象的(当時はこれがポールの曲とは知らんかった)。前半と後半はきっと別曲だったんだろうなあと思わせるロック・ジャム風インスト。クールなウーリッツアー?の聞こえる前半のカッコよさは特別です。インストもこのレベルなら「McCartney」もあそこまで酷評されなかったんだろうねえ(しかも売れちゃったからUS#1)。

https://www.youtube.com/watch?v=HE-53NCcpDw

【70年代ポールの50曲】12・Give Ireland Back To Irish('72)
ウィングスとしての最初のシングルが「Wild Life」からの”Love Is Strange”が予定されていたのですが、72年1月30日の血の日曜日事件を受けてポールが書きあげたこのトピックソングを急遽シングルとしてリリースした為ふっとんでしまいました。デモ中のアイルランド市民が軍によって銃殺された事件をテーマした関係でBBC他から放送禁止を食らい、#16(UK)/#21(US)と奮いませんでしたが、新加入のヘンリー・マカロック(名前からし北アイルランド出身であることがわかります。当時はマックロウ、マックロー表記が多かったのですが最近はマ(ッ)カロックが多いです)のスライドをフィーチャーしたなかなかカッコイイ曲。B面は同名のインスト(Versionと書かれてるのはレゲエのインストを指す場合と同じだそうです)ですが、別曲の様に聞こえこっちもいいです。しかしポールもこうした題材を素早く取り上げリリースとはジョン・レノンに対するあてつけもあったに違いない(^^)ところで、本国ではポールがバンドの一員という意味でウィングスなのですが日本ではポール・マッカートニー&ウィングスでした。

https://www.youtube.com/watch?v=r0zGVVcsbPg
https://www.youtube.com/watch?v=Lzpc3G5_Bv0

【70年代ポールの50曲】13・Big Barn Bed('73)

当初は2枚組で予定されていたセカンド「Red Rose Speedway」の1曲目。ゆったりとしたムードが漂うこのアルバムには当時のトレンドだったスワンプロックのエッセンスもちらほら感じ取れます。リンダを中心としたコーラスの力強さも意外と追い風になってます。ヘンリー・マカロックのねばりつくようなgもいい感じです。有名なTV番組「James Paul McCartney Show」からです。

https://www.youtube.com/watch?v=1b8jM9RUXr0

【70年代ポールの50曲】14・Jet('73)

「Band On The Run」からの最初のシングルがこの高揚感を煽るロック・ナンバーです。カシャカシャというgのフレーズが心地いい。タイトルはポールが飼っていたラブラドール・ラトリバー犬から来てるとか。UK/US共に#7まで上昇。ラゴス録音ですが後半のハウィー・ケーシーのsaxはロンドンで録音されています。リンダが弾くシンセのソロが懐かしいトーン。74年に第4期メンバーで番組「One Hand Clapping」の為のスタジオ・ライヴではテンポが速くなっています。

https://www.youtube.com/watch?v=M8V1nFCP058
https://www.youtube.com/watch?v=HFOnTfdms90

【70年代ポールの50曲】15・Venus And Mars 〜 Rock Show('75)

「Venus & Mars」のアタマを飾る強力なメドレーでライヴの場を想定して作られた様にも伺えます。「スポーツ・アリーナのスタンドでショーが始まるのを待っている」という歌詞からしてこれから起こるステキな事を期待させるではないですか!新加入のジミー・マカロック(McCulloch〜とスペルはヘンリーと同じですが当時はマクロウチと言われてました)の弾くスライドから爆発感のある強力なロックンロールです。そしてこれもエンディング近くでまるで別曲になるような展開で、このアラン・トゥーサンのpianoの部分だけで別曲が一つできそうな感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=qPDHE1xcNFk

【70年代ポールの50曲】16・Venus & Mars(Reprise) 〜 Spirits In Ancient Egypt('75)

このrepriseを取り入れる手法は「Sgt Pepper's」を思い出しますがこちらはB面の頭で、歌詞もロックショーを待ったいた本編と比べて、こっちは大聖堂のホールで宇宙船21zna9にトランスポートするのを待っている〜というSF的な歌詞。シンセの使い方も懐かしさを感じさせます。メドレーでなだれ込む"遥か昔のエジプト精神"は、デニー・レインのvoをフィーチャーしたものでなかなかユニーク。後半に出てくるgの逆回転的なフレーズがサイケっぽいのです。

https://www.youtube.com/watch?v=8_coAbPfLIw

【70年代ポールの50曲】17・Tomorrow

”Yesterday”のアンサーソングとして同じコードで書いたといわれるこの曲、僕はデイヴィッド・キャシディーのヴァージョンで知り、ポールの曲と知らずなんてかっこいいんだ!と思ったのでした。"Don't Let Me Down"のタイトルが入ってる事もあって、ウィングスのファーストが出た時点でビートルズ・ファンは特別な思いで聞いたのでは?と想像するのも楽しいです。「Wild Life」より。

https://www.youtube.com/watch?v=31nZWNqXXcU
https://www.youtube.com/watch?v=31nZWNqXXcU

【70年代ポールの50曲】18・Mary Had A Little Lamb('72)

ウィングスとしてのセカンドシングルで、政治的な前シングルとは打って変わったほのぼのしたファミリームードのナンバー。リンダの連れ子のヘザー、ポール夫妻の長女メアリーもコーラスで参加しています。マカロックがmandolin、シーウェルはボンゴを叩くなどアコースティックなムード。

https://www.youtube.com/watch?v=zjtnD4RZtn4

【70年代ポールの50曲】19・C Moon

サード・シングル”Hi Hi Hi”のB面でレゲエのリズム(そういえばリンダがメインとなった"Seaside Woman"もレゲエっぽい)が生かされた南国ムードの曲。マカロックがds、シーウェルがtp、レインがbと言う変則的なスタイルに挑戦しています。

https://www.youtube.com/watch?v=iy9MMHfd-ak

【70年代ポールの50曲】20・Mamunia

「Band On The Run」の録音場所となったナイジェリアのラゴスは、70's初めにアフロロック的なアプローチを行った元クリームのジンジャー・ベイカーがエア・フォース時代(レインも参加していました)にアフリカン・ミュージシャンと交流が合った関係でベイカーが所有するスタジオも、レインの顔を立ててか使用したらしいのですが、ここは粗雑な作りでレコーディングも大変だったと言います。また同地の有名ミュージシャンのフェラ・クティと音楽泥棒事件疑惑もあって、ウィングスの音楽にアフリカ的なものはほとんど感じられないのですが、”Mamunia”のpercにはややそんな香りがあるかな。シンプルなアコースティックな曲もポールがやると不思議にフォーク的には、聞こえません。エンディング近くのシンセが不思議な感触。

https://www.youtube.com/watch?v=_XZbKCX0UgI

【70年代ポールの50曲】21・Silly Love Song

もう有名な話ですが評論家からポールはラヴソングしか書けない、と言われじゃあと書いたのがこれと言います。イントロの不思議なループ・テープは岩を掘り出す音、もしくはカウボーイのブーツの金具が馬の脇腹?に当たる様な音をイメージさせるムード。「Over America」でも活躍したホーンズが印象的で実に都会的なアレンジ。「Speed Of Sound」はウィングス民主化を進めた1枚で(この期に及んでも日本ではポール・マッカートニー&ウィングス表期でした)、他のメンバーの曲も多い分、散漫な印象ですけど、ポールのこの曲は突出しています。後半の複雑なコーラスを重ねる何とも贅沢な感じ!

https://www.youtube.com/watch?v=wh15LOppcWQ

【70年代ポールの50曲】Too Many People('71)

思えば70's初めはポール受難の時代でした。「McCartney」に続くリンダとの共作名義になる「Ram」もまた



【70年代ポールの50曲】Oh Woman Oh Why
【70年代ポールの50曲】Uncle Albert〜Admiral Halsey




【70年代ポールの50曲】Country Dreamer

【70年代ポールの50曲】Live And Let Die
【70年代ポールの50曲】My Love

【70年代ポールの50曲】When The Night


【70年代ポールの50曲】The Mess



【70年代ポールの50曲】・Bluebird


【70年代ポールの50曲】Picasso's Last Word

【70年代ポールの50曲】Helen Wheels




【70年代ポールの50曲】
【70年代ポールの50曲】Letting Go
【70年代ポールの50曲】Junior's Farm

【70年代ポールの50曲】Listen What The Man Said
【70年代ポールの50曲】Zoo Gang
【70年代ポールの50曲】Walking In The パrkwithEloise
【70年代ポールの50曲】Sally G
【70年代ポールの50曲】Seaside Woman



【70年代ポールの50曲】You Gave Me Answer
【70年代ポールの50曲】17・Deliver Your Children('78)

イギリスらしさが根底にある「London Town」に中でも"Deliver Your Children"(子供がタイトルに使われた曲が多いのはリンダの出産時期というのもあるらしいです)は結構異色です。アコースティックなナンバーが目立つこのアルバムは全体に地味な印象ながら14曲はちょっと入れ過ぎな感じもありました。
【70年代ポールの50曲】Mull Of Kintire
【70年代ポールの50曲】Girl's School
【70年代ポールの50曲】With A Little Luck
【70年代ポールの50曲】Cuff Links


【70年代ポールの50曲】Goodnight Tonight
【70年代ポールの50曲】Daytime Night地目Suffering
【70年代ポールの50曲】Getting Closer

【70年代ポールの50曲】Rockestra