Mighty Maker / The Richie Furay Band

Finyl2005-03-11

makerつながりで。
ポコを辞め、サウザーヒルマン・フューレイ・バンドを結成した(内情はアサイラム・レーベルの社長、デヴィッド・ゲフィンが組ませた)リッチー・フューレイだけど、2枚目のLPが出る頃には、明らかにサウザーヒルマンの陰に隠れてしまった感じがあって、案の定バンドは空中分解。3人はそれぞれソロ活動を開始する。
フューレイは、トム・スタイプ(kb)、ジョン・ミーラー(ds)、ジェイ・トゥルー(b)とRFB(とクレジットされている)を結成して76年にアサイラムから「I’ve Got A Reason」でデビューしている。それまで彼の声を美声とは思っても、ソウルを感じることはあまりなかったが、このアルバムでは大胆に導入されたストリングスが、(ブルー・アイド・)ソウルっぽい印象を際立たせているのが新鮮。
このMighty Makerも、歌い上げるドラマティックなナンバーで、このLPには、タイトル曲、”Over And Over Again”とこういった曲が多い。
それにしても優しげな瞳が印象的なジャケットだ。バンドロゴは、デッドでおなじみのリック・グリフィン。ちなみにLPのレーベルはaの文字を使ったAsylumマークで、青空に格子戸(?)といういつものマークではない。
その後、何枚かソロを出した後、牧師となりCCM的な方向へ移ってゆく。80’sの再結成ポコに参加したものの、すぐ脱退したのは、牧師の「説教」がうるさかったという説もあるが、真相はロック的な歌詞に違和感を抱く牧師のリッチーに友好的に辞めてもらった、という事のようだ。