#1 Pre Eagles Glen篇


1948年11月6日、Michigan州、Detroit出身のGlenn Freyは地元でいくつかのバンド*1に加わった後(Bob Segerとの交流を深めたのもこの時期)、68年ごろにガールフレンドを追いかけてLAへやってきた。彼女の姉と付き合ってたのが、John David Southerで、意気投合した2人は、Longbranch/Pennywhistleなる奇妙な名前のフォーク・デュオを結成している。

69年から70年にかけて3枚のシングル*2と1枚のLPをリリース。カリフォルニアのAmosというマイナー・レーベルからで、ここから出た映画「バニシング・ポイント」のサントラには入ってないが、劇中流れるらしい(確認できない)曲もある。

その唯一のLPは、廃盤市場では5桁ゆくレアアイテムで、入手困難がゆえに、スワンプロック/sswの裏名盤なんて評価も一部ではあるが、これはどう考えても、力のないフォークロックで、魅力に欠ける。

バックには、Joe Osborne(b)、Jim Gordon(ds)、Ry Cooder(g)、James Burton(g)、Larry Knechtel(p)、Doug Kershaw(fdl)、Buddy Emmons(steel)といった当時の一流スタジオミュージシャンが参加。金もないマイナーレーベルにしては、豪華なラインナップだが、彼らスタジオメンのギャラもきっと当時は安かったのだろう。
注目すべきは”Run Boy Run”をJackson Browneがステージで(David Lindleyとのアコースティックライヴにて)取り上げている事。この曲は初期のEaglesがやってたパーティ・タイプのロックンロールに近いムード。また”Kite Woman”は、Southerのファースト(Asylum)にも収められた
(arrはまるで違う)。James Taylor作の”Don't Talk Now”(Apple時代)には、Ry Cooderがスライドを弾いてる模様。
繰り返すが、レアな作品ではあるけど、歴史的価値で十分な1枚。Don HenleyのShilohとカップリングされたブートも存在する。

*1:The Mushroomsの”Such A Lovely Child”と”Burned”がブート「All Those Years」で聞ける。ちなみに後者はハーモニーがホリーズ

*2:”Jubliee Ann / Don't Talk Now”、”Rebecca / Lucky Love”、”Star Splangled Bus / Bring Back Funky Women”