Brinsley Schwarz(ブリンズレー・シュワーツ)

a■Brinsley Schwarz('70)
b■Despite It All('71)
c■■Silver Pistol('72)

Silver Pistol

Silver Pistol

d■■Please Don't Ever Change('73)
e■■■Surrender To The Rhythm('91)
f■Hen's Teeth('98)
g■■What's So Funny'Bout Peace Love & Understanding?('01)
ブリンズレー・シュワーツはパブ・ロックのクラシックとして極めて高い評価があるけど、実はそれほど大したもんじゃないとも思う。ブリンズレーとしてデビューする以前はキッピントン・ロッジとして活動しながら、レコーディングにはスタジオ・ミュージシャンが使われ、シュワーツのvoだけがダビングされたという(その辺の音源はレアテイク集fで)。aは米フィルモアでのデビュー・ライヴが企画され大いにコケたという時期のもの。この辺はモビー・グレイプに似ている。bはカントリー・ロック的なナンバーも多くなってくる。3枚目のcで完全にザ・バンド的な味わいに達するが音はショボイ。ここからイアン・ゴム(vo)が参加し、ゴム、シュワーツ、ニック・ロウ(b,vo)、ビル・ランキン(ds)、ボブ・アンドリューズ(kb)の5人体制に。元々米志向でしたが、"Ever Since You're Gone"はソウル、"I Like It Like That"はニュー・オーリンズ、"Down In Mexico"はマリアッチ、"I Worry"はオールディーズと同時代の英バンドとは向いている方向が違った。74年の「New Favorites Of」の後解散。シュワーツ、アンドリューズはグラハム・パーカーのルーモアへ。ロウはStiff、Rader、F-Beatと契約してパンク〜ニュー・ウェイヴの時代を軽やかに泳ぎ切った。フランキー・ミラーやアーニー・グラハムなどハウス・バンドとしてのセッションもあり。gはBBCライヴでミラーも参加。