勝手なレヴュー・セレクテッド#9〜trippyさん篇

前回から参加のtrippyさん。ブログで紹介される音楽とはかなりかけ離れた12曲ですが、これがなかなか素晴らしい。テーマは「若いうた」だそう。
1)はパット・マッグリンのテクニカラーの女の子('77)。BCR世代ですが、そこまで熱心に追いかけてはいません。今聞くと良質なパワーポップでびっくり。3)はひらがなのたんぽぽ。初恋少女は81年のシングルとか。AMラジオから流れてきたらぴったりのこういうフォーク(歌謡曲っぽい)を聞くと、中学生の頃に引き戻されそう。懐かしくも切ない世界。5)は菊池桃子のラムー、少年は天使を殺す。プロダクション、レコード会社主導でバンドを結成させられた菊池桃子が、「なかったことにしてる」ラムーですが、確かにバブルな音です。歌と演奏がここまで分離するのも珍しいかも。6)は唯一の知った曲。レイ・パーカー・JrのBad Boy。7)はABC朝日放送の番組の主題歌で、ふたつのさくらンボによるディスコ・ヤンリク過剰なシンセに笑えます。10)はリンジー・ディ・ポールとの活動も知られるバリー・ブルーのSchool Loveですが、こういうのをさりげなく持ってくるセンスは渋いなあ。ロイ・ウッドかと思いました。ラストの12)はラヴ・ポーションセンチメンタル Boys&Girls。これがベストトラックでした。サンプリングからして80'sかなと思ってたら、86年とのこと。もちろん全く知りませんが、なんか僕の心象風景を映し出すような曲調に思わず涙です。車の中で何度も聞きましたが、リピートで流すとちょっと怖いです。

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