ポコ

Live
■Live / Poco
今年最後に聴いてたのは、76年に出たポコのライヴ。リリースはこの年だが録音は、75年ごろだろう。いわゆるFAB4時代と言われる、4人組の時期で演奏面で一番充実していた時期。去年暮れに77年ごろの未発表ライヴがCD化されたが(「The Last Roundup」)、こちらも悪くない。バンドはすでにEpicを離れ、ABCに移籍していたが、契約の関係でEpicからリリースされたもの。力強い演奏が続くが、一番の聞き物は”Ride The Country”。ポール・コットンが書いて「A Good Feelin' To Know」に収められたもの。隙間を縫うかのようなラスティ・ヤングのスティールが心地よい。今年はsteelセレクトを作ったけど、続編を作ったら入れてみたくなるような名演だ。カントリー・ロックと呼ぶにはハードな演奏もあるが、それも時にはノイジーに感じるラスティのsteelによる部分が大きい。レズリー・スピーカーを通してスライド・ギター風に、あるいは、オルガン風に聞かせるプレイは初期からバンドのトレードマークだった。ラストの"A Good Feelin' To Know”では、オリジナルのリッチー・フューレイに代わって、ティモシー・シュミットがリードを取る。