テンペスト

テンペスト
■Tempest / Tempest
今日届いたテンペストの「Under The Blossom」は2枚のLPにBBCライヴ、未発表曲を加えた2枚組CDで、たった2枚しか出さなかったバンドながら日本でもマニアックな人気を誇った。CDは、テイチクから出た後、ビクター、そして詳細な紙ジャケに続いてこのアンソロジーも紙ジャケでアルカンジェロからリリースされている。僕は当然ながらプラケースのUS盤を購入。思えばこのテンペストのファースト('73)を買ってから25年以上経ってる。僕が初めて買ったのは、ブロンズが東芝に移ったWBS規格で*1、確か「収束」でのアラン・ホールズワースのプレイを気に入ったからだったと思う。78年ごろ雑誌でテンペストの記事は皆無で、最初はプログレかと思って買ったくらい。コロシアムを辞めたジョン・ハイズマン(ds)が旧友マーク・クラーク(b)、イギンボトムのホールズワース(g,vn)、ジューシー・ルーシーのポール・ウィリアムス(vo)を誘って結成したハードロック。なぜジャズロックを辞めてハードロックに転向したのかは不明だが、それでもジャズ畑出身のホールズワースのgは、いわゆるハードロックの流れではないので、へヴィな曲でもそれほど重い印象はない。
叩きつけるようなウィリアムスのヘヴィなvoはほぼ全曲で炸裂しているが、アコギのイントロ、電気的に処理されたvoとおどろおどろしいムード満点の”Gorgon”はジャケットのイラストを思わせる代表曲。ホールズワースの驚異的な早弾きは、”Foyers Of Fun”、”Strangeher”で聞ける。また”Upon Tomorrow”ではviolinをプレイ。
この後オリー・ハルソール(元パトゥー)が加わって5人編成となるが、まもなくホールズワースとウィリアムスが辞め、トリオになっている。

*1:この頃の東芝は元々のEMI、キャピトル、アップル〜パーロフォンに加え、アイランド、クリサリス、ブロンズなどの発売権を持っていて、積極的に再発していた