サンディー・ショウ

   Reviewing the Situation
■Reviewing The Situations / Sandie Shaw
サンディー・ショウは、60'sの英国のアイドルシンガーでスミスのモリッシーのアイドルだったこともあって、熱心なラヴコールに答え、ラフトレードから80'sのスミスの"Hand In Glove"をカヴァー。これがヒットしたこともあって2度目の復活を遂げた。
最初の復活は、67年、ユーロヴィジョン・ソングコンテストにおける優勝曲"Puppet On A Strings"(#1)。この前年にヒットを出してるので復活もないのだが、サンディーのピークは、バカラック=デヴィッド作の"Always Something There To Remind Me"(恋のウエイトリフティング、なる珍妙な邦題がついたのは、この年が東京オリンピックだったから)の#1を出した64年だった(この曲は80'sにネイキッド・アイズがカヴァー)。
僕が知ったのはネイキッド・アイズのヴァージョンだったのか、それともスミス云々だったのか今となっては不明。トレイシー・ウルマンがファーストで"Long Live Long"をカヴァーしたりしたが、英ガールズは当時かなりマイナーな存在だった。
69年に出た「Reviwing The Situations」は91年にrpmからCD化され知ったのだけど、ビートルズ("Love Me Do")ストーンズ("Sympoathy For The Devil")、ゼッペリン("Your Time Is Gonna Come")を取り上げた画期的な作品。69年という時代もそうだが、他にもルーファス・トーマス、ラヴィン・スプーンフル、ディランのナンバーをカヴァー。キーと成ってるのがflute奏者で、あの時代らしくメンバーのクレジットはないが、妙にエキゾティックなムードを漂わせる。"Love Me Do"でのジャジーな感じも捨てがたい。
僕が持ってるrpm盤(画像左)は現行のCD(EMI盤、画像右)とちがってどこか高いところでひざを抱えるサンディーのポートレイトがジャケットに使われている。ボーナストラックとして当時のシングルが10曲加えられているが、ポール・マッカートニーのファーストに入った"Maybe I'm Amazed"やジョー・サウス作の"Rose Garden"(リン・アンダースンがヒット)も収録。