イノトモ

風の庭
■風の庭 / イノトモ
イノトモなる奇妙な名前の女性sswの事を知ったのは、benzoのデビュー作にコーラスで参加してから(リーダーの平泉氏と後に結婚)。由来はやっぱり井上ともこ(旧姓)の愛称だった。いわゆるフォーキーな味わいのsswだけど、ハスキーなそれでいてハイトーンの歌声にはホント癒される。98年のデビュー作「グレイプフルウツ」(クラウン)では、やや一本調子なところもあったけど、何枚かのマキシをはさんだ2枚目「風の庭」('00)では、ぐっと表現力を増している。基本は弾き語りのフォーキーな感じだけど、駒沢裕城のsteelをフィーチャーしたカントリー・ロック、"坂道"ではコズミックな印象すら受ける。"風が吹いていた"は、静かな情景描写が素晴らしい。
その後もマイペースに活動中。最近ではカップスターのCMやら、クイズ番組のエンディングなどで歌声は聴ける。ライヴも一度足を運んだことあるけど、歌声と人柄があそこまで一致する人は少ない。