リンダ・ルイス

愛の妖精
■Not A Girl Anymore / Linda Lewis
アリスタ時代のリンダ・ルイスなんてまともに相手にされてない感じ。リプリーズ時代がセールス的に不調だった為、アリスタ移籍後は売れるために外部prodによるカヴァー曲を要請。よって元メイン・イングレディエントのテリー・シルヴェスターとバート・デ・コトーをprod'erにしたNY録音と夫のジム・クリーガン(元ファミリー)のprodによるロンドン録音に分けられ、前者では主にディスコ系のポップスをカヴァー。ここからベティ・エヴェレットのヒット"It's In His Kiss"が英#6のヒットなり、このヒットが方向を誤らせたた感じとなる。グエン・ガスリーの"This Time I'll Be Sweeter"は後のロバータ・フラックがカヴァーするもので甘いけど悪くない。
後者のロンドンセッションは、マックス・ミドルトン(kb)、フィル・チェン(b)、ロバート・アーワイ(g)らハミングバード周辺のミュージシャンが参加。キャット・スティーヴンスやジョン・マーティン(クラプトンも取り上げた"May You Never"でローウェル・ジョージがスライドで控えめに参加。ソウルっぽい曲を歌わせられるリンダ・ルイスは確かに窮屈かもしれないけど、まだそんなに悪くはない。但しこういう曲ではなくもっとssw的な曲を〜と望むファンは多く、その辺のファンとのギャップは正直ある。