september#3


■九月の砂 / 杏里
今やリー・リトナー夫人の杏里って、デビューしたときは竹内まりや堀川まゆみ(モデル出身、Reimyの姉)と共に若手女性シンガーとしてずいぶん注目されたものだった。尾崎亜美作の"オリビアを聞きながら"(オリビアとは、オリヴィア・ニュートン・ジョンのこと、念のため)で78年にデビュー。現在のアウトドア、ダンサブルな世界を構築するのは80'sに入ってからだけど、3枚目はムーンライダーズ一派のヨーロッパ風の音作りだし、この曲の入った2枚目「Feelin'」('79)は、アイドル風女性シンガーの趣きもあった。小林倫博作による"九月の砂"は、鈴木茂のgが泣きまくる、知らざれる名曲。小林以外にも、福島邦子も何曲か書いており、フォーライフの新人sswのショーケース(というかテストケ−ス)と化した部分はある。