back#2

In the Nick of Time
■Back In My Arms / Nicolette Larson
「愛の世界」と言う邦題がついたニコレット・ラーソンの2枚目は、やはり最高傑作だろう。AORフュージョンに流されつつあったあの時代に、カリフォルニア・フィールを感じさせる数少ない「ウエストコーストロック」だった。その正統性にまがい物の似非カリフォルニアサウンドは、ひれ伏すべきだったのだ!チャンキーことローレン・ウッドのナンバーを多く取り上げたこの2枚目では、オールディーズのカヴァーは少なく、その中ではモータウンの"Back In My Arms (Again)"がいい。ホランド=ドジャー=ホランドが書いて、シュープリームスが歌ったナンバーで、初期のジャムがシングルのB面でカヴァーしたこともある。ジム・ホーンのよく伸びるsaxが印象的。リリースは78年。セクシーな裏ジャケのポスターを長いこと部屋に貼ってたなあ。