story#3

B.O. Limahl
■Never Ending Story / Limahl
ドイツのファンタシー作家ミヒャエル・エンデといえば、映画「ネバーエンディング・ストーリー」の原作となった「はてしなき物語」や「モモ」が映画の公開('85)後、日本でも広く取り上げられるようになった。個人的なファンタシー熱のピークは70's終わりから80's半ばで、現在のようにRPGなどで広く親しまれ市民権を得た感のあるファンタシーとは、全く状況が違い、邦訳は月間ペン社のハードカヴァー(のちにちくま文庫などに再録された)や創刊されたばかりのハヤカワFT文庫を除くと、児童書のコーナーまで行かなければならなかった(「ゲド戦記」や「ナルニア物語」もこのコーナーにあった)し、何故子供向きの(と言われている)本を読んでるのか?とたずねられ説明するのがめんどくさかった。エンデの名前を知ったのは、個人的なファンタシー熱が完全に落ち着いた頃だったので、あまり興味もなかったし、やたら可愛らしいのか不気味なのかわからないキャラクターの映画もあまり興味がなかった。ニュー・ロマンティックの流れで登場した英ロックのカジャ・グーグーは、MLやRock Show、Rioなどのティーン雑誌で人気を得たけど、voのリマールがクビになったあとは、カジャと改名し、本格的なUKファンクバンドになってしまったようだ。そのリマールが歌ったこの映画のテーマ曲は、ジョルジオ・モローダーが手がけたテクノ風のもので、元々の映画(本国ドイツ版)には主題歌がなく、海外向けヴァージョンには、あったという。