by#2

By the Time I Get to Phoenix
■By The Time I Get To Pheonix / Glen Campbell
僕が洋楽に本格的に親しみはじめたのは、76年中学2年の頃だけど、中学入学したころは英語の歌よりも日本語のフォークロックに耳がいってて、洋楽はどうもピンと来なかった。75年というとまだポピュラー・ミュージック(死語〜洋楽一般と置き換えてもいい)はロック一色ではなく、ヴォーカル(これも死語か〜ロックでもソウルでもない演奏よりも歌を重視したもの、MORなんてのはここに入る)やイージー・リスニングも同じように幅を利かせていた。そんな中コカコーラのCMを歌ったダイアナ・ロスとグレン・キャンベルの名前は、ひょっとするとビートルズ以前に知ってたかもしれない。当のCMソングはすっかり忘れてしまったけど、ポップカントリーの大物と知るのはずいぶん後のこと。またジム・ウエッブの一連の曲を歌った(バカラックにおけるディオンヌ・ワーウィックのように)人という事も後に知った。"恋はフェニックス"なんてふざけたタイトル*1が付いたこの曲は、67年に#26まで上がったヒット。キャンベルという人のキャリアでは大ヒットというわけでもないが、ウエッブが書いた一連の曲では"Wichita Lineman"と並んで好き。別れの曲なんだけど、淡々とした情景描写が素敵。手が切れるような美しいストリングスもいい。

*1:原題は「僕がフェニックスに着くころには」、フェニックスとはアリゾナ州都、他にもアルバカーキとかオクラホマなんて地名が出てくる