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Barbara Keith
■Free The People / Barbara Keith
今年に入ってジョン・ホール、NDスマートらと組んでいた幻のカンガルーもCD化され、一気に注目されてきた(僕の中で)、バーバラ・キースだけど、99年に日本でCD化された73年のリプリーズ盤(1stと同じく「Barbara Keith」というタイトル)が、クラブ関係で注目されたという下地もあった。このアルバムは、実はあまり聞いてなくてすぐに棚の奥にしまいこんでしまったのだけど、久々に聞きなおすと悪くないのだ。キースという人は基本的にsswで、ディランの"All Along The Watchtower"以外はオリジナル。その中でヴァレリー・カーターがデビュー作でとりあげた"A Stone's Throw Away"(ローウェル・ジョージつながりで知ったという)、メラニーがカヴァーした"Detroit Or Buffalo"の2曲は、そのローウェルがgで参加。後者はスニーキー・ピート(steel)とのバトルになる。もう1つ"Free The People"は、デラニー&ボニーがカヴァーしたもので、ゴスペル風のコーラスもまた印象的だ。本国アメリカでは日本に数年遅れて、WaterよりCD化。
LA録音でセクションの4人(が丸ごと参加した"Rolling Water"という曲もある)の他、スプーナー・オールダム(p)、リチャード・ベネット(steel)、マイク・アトレー(org)も参加している