Rick Danko 20/12/1977
ザ・バンドでは一番リック・ダンコが好きだった。独特の歌いまわしに哀愁を感じる一方、弾ける様な若々しさを感じたり(まあ他のメンバーが若くして老成したような印象だったからよけい)。晩年はドラッグ問題等で幾分混乱だったけど、ザ・バンド時代、更に活動休止後いち早くソロ活動に着手した頃は、やはり格別の味わいがある。78年7月に単独で来日(同時期リヴォン・ヘルム&RCO オール・スターズの来日、映画「ラスト・ワルツ」の公開、とちょっとしたザ・バンド祭りだった)した際前座は、ジェイ・ファーガスンだったこともあって、貴重だったなあと思わせる(行けなかったけど)。これはその頃のライヴで、77年12月のNYボトムラインでのもの。バックは弟テリー・ダンコ(g/元ベアフット)、マイケル・ド・テンプル(g)、ウォルト・リッチモンド(kb)、デニー・シーウェル(ds/元ウイングス)、マーティ・グレッブ(kb/元ファビュラス・ラインストーンズ)、ジェリー・ピーターソン(sax)というラインナップで、おそらくは来日メンバーだろう(グレッブがここに入ってたとは知らなかった)。ソロ「Rick Danko」からのナンバーを中心にザ・バンド時代の"The Weight"、"This Wheel's On Fire"、"Christmas Be Tonight"を歌う。前半は音が悪いけど、力いっぱい、がむしゃらなプレイと言う感じ。ボビー・チャールズの"Small Town Talk"は、このダンコのヴァージョンが好き。
ここ(http://concerts.wolfgangsvault.com/)で聞けます。