me#3

Sing Children Sing
■Help Me Jesus / Lesley Duncan
このタイトルつながりの曲紹介はさるさる日記時代からやってるので、すでに2000曲は紹介してるけど、油断すると同じ曲に同じようなコメントを寄せてたりしてる。2年前ここで書いたことと同じようなことをうっかり書いてしまいそうになるが、重複を恐れずに書こう(^^)
レズリー・ダンカンのCD化は相変わらず遅れていて、CBS時代の2枚きり。GM時代の3枚は依然として未CD化。「Sing Children Sing」('71)は、デビュー作にあたるもの。それ以前にはパーロフォン、RCAなどにガールシンガー然としたシングルを残しているが、いわゆるsswとしての出発点になるのが本作。エルトン・ジョンが取り上げた"Love Song"によって、アルバムレコーディングの機会(それまではバッキング・シンガーとしての仕事が中心で、ブルー・ミンクのマデリン・ベルやアップルからソロを出してたドリス・トロイと組むことが多かった)が与えられたのだろう。クリス・スペディング(g)、ペンタングルのテリー・コックス(ds)、トニ・コンポ(b)、当時の旦那のジミー・ホロヴィッツ(org)、エルトン・ジョン(p)らが加わったバックは、きわめてシンプルで、レズリーの歌声を引き立たせる。"Help Me Jesus"は、キャロル・キング風の軽快な曲で、歌詞を読むと信仰について歌ったシリアスなものでもないようだ。このポップなメロディーは、このアルバムでも少し浮いている。有名な"Love Song"はイントロからして、刺し込まれるキラー・トラックだけど、実は地味な"Chain Of Love"あたりがベストトラックと思ってる。