jesus#3

■Jesus Was A Cross Maker / Judee Sill
近年ここまで再評価された人は知らない。まず日本のワーナーが名盤探検隊で2枚を発掘。その後米ライノがネット限定のライノ・ハンドメイドにてボーナストラック入りでCD化。米Waterより幻の3枚目「Dreams Coe True」が出て、廃盤となった2枚をオリジナルのフォーマットで3度目の再発を行い、先月BBCライヴがWaterより出た。またライノから2枚のオリジナルに、ハンドメイド盤に入ってたボーナスを一部加えたアンソロジーも出た(これは日本盤も)。
アサイラム初期のsswとして名前のみ知られていた人だったけど、スティーヴ・ファーガソン、ロッド･テイラーと共に白レーベルのアサイラム盤（アトランティックがディストリビュートしてたのでSD規格）の中ではシルの2枚はかなり入手が難しいものだった。僕が買ったのは15年くらい前、ナンバの赤雄鶏という店で、カット・アウトながら、それでも2500は越えてたと思う。初聞きの印象は地味。といってもアシッド･フォーク的ではなくしっかりとしたオーケストラがついて、聞きやすくはあったけど。それでも高い買いものの割りにあまりしっかり聞いた覚えないのは、それほど好きじゃなかったからか。CD化された日本盤CDの2枚目の「Heartfood」を聞いて見直した覚えがある。"Jesus Was A Cross Maker"は、唯一グラハム･ナッシュのprodによるもので、クライディー・キング、リタ・クーリッジらがコーラスで参加している。ライナーによるとホリーズやウォーレン･ジヴォンがカヴァーとか。