dreamer#2

Teaser
■Dreamer / Tommy Bolin
ジェームズ・ギャングを辞めて客演したビリー・コブハムのソロ「Spectrum」で大いに注目されたトミー・ボーリンがパープルのオーディションで合格して、契約する条件にバンドの活動と並行してソロ活動及びアルバムのリリースというのがあったという。75年CBS傘下のジャズ系のレーベル、ネンペラーからリリースされた初ソロ「Teaser」は、パープルと契約後レコーディングされた(断続的に録音は続いていたらしいが)もので、ジェフ・ポーカロ(ds)、プレイリー・プリンス(ds/チューブス)デイヴィド・フォスター(kb)、スタンリー・シェルドン(b)、ポール・ストールワース(b)といったスタジオ・ミュージシャンをバックにしている。
その「Spectrum」がフュージョン的なアルバムだったし、ジェフ・ベックの「Blow By Blow」の成功もあったので、クロスオーバー(死語)的な方向の曲もいれつつ(ヤン・ハマーがsyn弾きまくる曲もある)、根っこの部分はロックにこだわった1枚。ダビングを重ねたスライドはややくどいけど、随所で印象的なフレーズを生み出している。
"Dreamer"はドラマティックな展開を作るバラードで、あふれ出るようなイメージのg(エフェクターの勝利!)がエモーショナル。ノー・クレジットだが、エンディング近くのvoはパープルで同じくファンキー志向のグレン・ヒューズ。


ジェームズ・ギャング時代のレアな動画。ジョー・ウォルシュ時代のヒット曲をボーリン流にarr。
voもちがうのでまるで別の曲みたい。思えばボーリンって偉大な先人の影をいつもひきずっていたのだね。