■■■あなたの呼吸が止まるまで:島本理生(新潮社)

あなたの呼吸が止まるまで
ナラタージュ」に続く新作。その「ナラタージュ」がストレートな恋愛小説で僕は大いに共感したのだけど、その反面そういったものに共感しているオヤジの自分に危惧する部分もあったのだけど。なんでもTVに出演した島本氏を「ブサイクな人は恋愛小説を書くべからず、書くなら顔隠すべし」みたいなことを書いたブログが炎上してたり(そんな事言うなら、すべての恋愛小説家は仕事できないだろう)と、プチベストセラーとなった若き作家に、やっかみ半分の逆風が吹いてたりするのだけど。今回はちとあぶない感じもある。