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ゴーゴニ・マーティン&テイラー
29■I Can't Let Go / Gorgoni,Martin & Taylor
アル・ゴーゴニ(g,mand,p)、チップ・テイラー(g,b,p,vo)、トレイド・マーティン(g,kb,vo)から成るGM&Tのセカンド・アルバム「Gorgoni,Martin & Taylor」は、72年にBuddahからリリースされました。セッション・マンとして、プロデューサー、アレンジャーとして無数の仕事をこなすゴーゴーニ、60's初めからNYで活動を続けてきたsswのトレイド・マーティン(ブリル・ビルディング・ポップスというかイタロ・アメリカン系の伝統的なスタイルが印象的で、72年にBuddahにソロ「Let Me Touch You」があります)、
レット・ミー・タッチ・ユー
ゴーゴニとのジャスト・アスの他、ソングライターとして"Wild Thing"、"Angel Of The Morning"などを書き、カントリー系のアコースティックなイメージのあるssw、チップ・テイラーの3人はそれぞれ豊富なキャリアの持ち主で、71年にGM&Tを結成してデビューしています(「Gotta Get Back To Cisco」)。
ガッタ・ゲット・バック・トゥ・シスコ
マーティンのねっとりとした濃厚な歌い方と、シンプルで静かなテイラーの持ち味は一見水と油の様ですが、意外と合っている部分もあります。ここでは、ds以外は3人でこなすマルチ・プレイヤーぶりを見せていますが、メンフィス・ソウルっぽい"You Crazy Girl"がテイラーの、"Somethin' About Sunshine"(ライナーで長門さんが書かれてるように、ハーパース・ビザールっぽい)がゴーゴニの、
そして"That's When I Walk Down"がマーティンのベスト作でしょう。
その"I Can't Let Go"は、テイラー=ゴーゴニの共作で、テイラーの秘蔵っ子だったイーヴィー・サンズに書かれたものですが、彼女のヴァージョンはヒットしておりません。その後ホリーズが66年にイギリスで大ヒットさせたり、80年にリンダ・ロンシュタットがカヴァーしたヴァージョンが有名です。このGM&Tヴァージョンは、3人のコーラスが交差するエキサイティングなロックンロールとして忘れられません。


リンダ気張りすぎですが(^^;