time#2

Livingston Taylor

Livingston Taylor

96■Packet Of Good Times / Livingston Taylor
アレックス、ジェイムズ、ケイトという3人の兄姉が上にいるため、家族の中では4番目だった、リヴィングストン・テイラーがデビューしたのは70年のことです。すでに兄ジェイムズの成功もありましたが、ピーター・アッシャーのプロデュースでロンドンのAppleからデビューしたジェイムズとは違い、リヴは、ロック評論家のジョン・ランドウがプロデュースし、Atlanticに配給を任せた南部の新興レーベル、Capricornからひっそりとリリースされました。
ジェイムズ以上に鼻にかかった独特の歌い方には、思わず引き込まれますが、何よりも軽やかなメロディーがいいです。基本的にリヴのアコギによる弾き語りですが、ピート・カー(g)、ポール・ホーンズビー(kb)、ロバート・ポプウェル(b)、ジョニー・サンドリン(ds)というCapricornのスタジオ・ミュージシャンによるバックもついています。FBBもやったカヴァー曲の"Six Days On The Road"以外はすべてオリジナルです。ベスト・トラックとも言える"Packet Of Good Times"は、軽やかなバック演奏がごきげんなグッド・タイム・ミュージックです。
南部のミュージシャンと言っても演奏にさほど濃い感じはなく、むしろ夏の朝の様なすがすがしさが全編を覆っています。それは大傑作のセカンド「Liv」に通じます。
Liv

Liv