what#3

25 O'Clock (W/Book)

25 O'Clock (W/Book)

162■What In The World / Dukes Of Stratosphere
成層圏侯爵」という奇妙な名前のこのバンドは、XTCの変名プロジェクトですが、すごいのは60'sのガレージ・サウンドサイケデリックサウンドにストレートなオマージュをささげている点です。ちょうどドクター&メディックスなど、英国でもネオ・サイケがブームになっていた頃です。僕はちょうど現在進行形のロックよりも、60's〜70'sのクラシカル・ロックによりシンパシーを感じていた頃で、この頃を境に新譜はほとんど買わなくなってしまいました。そんな頃飛び込んできた、もろサイケな音には狂喜しました。
85年に出た「25 O'clock」(Virgin)は、まずゾウリムシと揶揄されたサイケ調のジャケットが素晴らしい。オリジナル盤は6曲入りのミニLPでした。
まずはエレクトリック・プルーンズの"I Had Too Much To Dream Last Night"をなぞったようなタイトル曲、中期ビートルズからの影響大な"What In The World"、そして"The Mole From The Ministry"といった名曲が続きます。


メンバーは、サー・セント・ジョンズ(アンディ・パートリッジ)、ザ・レッド・カーテン(コリン・ムールディング)、ロード・コーネリアス・プラム(デイヴ・グレゴリー)のXTCのメンバーにグレゴリーの弟、イアンが、E.I.E.I.オーウェンとしてクレジットされています。85年のXTCは「Big Express」と「Skylarking」の間にあたりますが、XTC本体には詳しくない僕はデュークスとXTCの諸作との関連については、うまく語れません。いつかちゃんとXTCも聞いてみたいと常々思っているのですが…
デュークスとしてもう1枚87年に「Psonic Psunspot」というLPを出しています。