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In the Heat of the Night [12 inch Analog]

２０９■In The Heat Of The Night / Ray Charles
この年のアカデミー賞を受賞した「夜の大捜査線」('68米)の主題歌は、同名のタイトル曲、"In The Heat Of The Night"です。ゴスペル色の濃いレイ・チャールズの歌声が印象的でした。50'sからAtlanticで活動していたレイ・チャールズが一般的な人気を得たのが、60'sに入ってからのABC-Paramount時代で、"Georgia On My Mind"や"I Can't Stop Loving You"(ともに#1)は、この時期の超有名曲です。R&Bやゴスペルをルーツにジャズ、カントリーっぽい世界にも挑戦した…なんてどこかの受け売りですが、67年の"In The Heat Of The Night"(#33)は、やはり映画抜きでは語れません。
人種差別、偏見が色濃く残る米南部(ここでの舞台はミシシッピー州)で、当初は黒人であるが故犯人と間違えられたフィラデルフィアの敏腕刑事が、地元の警察と協力して犯人を逮捕する話です。この｢協力｣というのがなかなか困難で、｢大捜査線」という邦題はかなり無理があります。むせかえるような湿気と熱気の中(多分)、印象的なオープニングで歌われるこの曲は異様な迫力があります。