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One and One Is One: The Very Best of Medicine Head

One and One Is One: The Very Best of Medicine Head

214■One And One Is One / Medicine Head
メディシン・ヘッドの様なバンドをどう紹介したらいいのかわかりません。ジョン・フィドラー(vo,g,p,ds)とピーター・ホープエヴァンス(harp,jew'sharp)の二人組で、広い意味でのパブロックに入るのでしょうが、バスドラを足で踏みながらg弾いて歌うフィドラーと、ハーモニカ類を駆使するエヴァンスの姿はフォーク的でもありますが、決していわゆるロック・バンドの形ではありません。BBCのDJだったジョン・ピールのDandelionから70年にデビューしたメディシン・ヘッドは、ヤードバーズルネッサンスのキース・レルフやリモ・4のトニー・アシュトンをプロデューサーに迎えてバンドまがいの形態になった事はありますが、音楽のスタイルはあまり変わっていません。
決してコマーシャルな音楽ではないのにもかかわらず、71年の"Pictures In The Sky"("空はキャンバス"の邦題で日本でもシングルが出ました。70'sに彼らのレコードが日本で出たのはこれだけ)は#22まであがりましたし、Dadelion閉鎖後Polydorから出した"One And One Is One"('73)は、#3まで上がる最大のヒットとなりました。


ユーモラスというかノヴェルティなムードの曲です。
このヒットの後、ジョージ・フォード(b〜後にコックニー・レベル)、ロジャー・サウンダー(kb〜元フリーダム)、ロブ・タウンゼンド(ds〜元ファミリー)を加え再びバンド編成となっていますが、76年にふたたび元の二人に戻っています。この後フィドラーは、解散したモットの残党と結成したブリティッシュ・ライオンズのvoとして参加したのち、ヤードバーズの元メンバーが中心となったボックス・オブ・フロッグスに加わっています。
エヴァンスはピート・タウンゼンド&ロニー・レインの「Rough Mix」で名前を見かけましたが、90'sには、タウンゼンドのバンドに加わっていたようです。