morning#3


240■朝は好きかい / 小坂忠
「モーニング」('77)は、「Chew Kosaka Sings」('76)に続く小坂忠のショー・ボート第2弾ですが、すべて英語で歌われた前作の流れをくみつつ、再びティン・パン・アレー人脈と組んでの1枚です。事務所もスタジオも変わっての心機一転で、林立夫(ds)、細野晴臣(b,perc)、鈴木茂(g)、佐藤博(kb)、ブレッド&バター(vo)、佐藤奈々子(vo)、田中章弘(b)、坂本龍一(kb)、ペッカー(perc)、角田順(g)、吉川忠英(g)らが参加しています。個人的なベストトラックは、ブレバタと佐藤奈々子のコーラスがスペーシーな"フライング・ソーサー"や"アイスクリーム・ショップ・ガール"というのは昔から変わりません。タイトル曲の"朝は好きかい"は、夫人の高叡華が歌詞を、小坂忠が曲を担当したもので、前作にもあったレゲエっぽいリズムが心地いいです。このアルバムでは佐藤博のプレイが目立つのですが、ここではvb,b,pと細野が大活躍です。他にはタイム・ファイヴのコーラスの入った"早起きの青い街"(南佳孝の曲)、「ほうろう」に収録されていた"ボン・ボヤージ波止場"の再演、レゲエっぽい"上を向いて歩こう"のカヴァーなど聞きどころ満載です。