■■きょうのできごと:柴崎友香(河出書房新社)

きょうのできごと

きょうのできごと

柴崎友香の事はマイミクのkisshheeさんに教わった。ちょうど「きょうのできごと」の映画が公開される頃。その淡々とした描写、ドラマティックな事が起きない日常、そして関西弁をしゃべる主人公や友人の女性たちに多いに惹かれたのです。映画の方は、役者たちが関西出身者じゃなかった事がやはり致命的だったようで、少し違うものになってました。久しぶりに読み返す原作では、その俳優(中沢=妻夫木、けいと=伊藤歩、真紀=田中麗奈)たち*1がかぶってしまって、映画に負けてしまっている。もう少し寝かせるとまた違う味が出るのかなあ。

ある晩、友人の引越し祝いに集まった数人の男女。彼らがその日に経験した小さな出会い、せつない思い。5つの視点で描かれた小さな惑星の小さな物語

*1:どれも割と好きな人たちなんで残念