heart#3

Lives in the Balance

Lives in the Balance

■In The Shape Of A Heart / Jackson Browne
80'sにジャクソン・ブラウンがリリースした4枚はどれもロック的で、それ以前のアコースティックな音づくりが、時代とともに変わってきている事を表しています。特に83年の「Lawyers In Love」以降は、詩の世界も政治的な題材を扱い、日本人の僕らにはちょっととっつきにくい部分もありましたし、比例して音楽的にも単調になっている気もします。
86年の「Live In The Balance」はジャケットの自由の女神のもじりからして政治的な題材(タイトル曲は、アメリカ政府の南米への政策を批判したものだった覚えです)を扱っていますし、最初にシングルになった"For America"はスプリングスティーンを意識したような音でした。唯一の救いは繊細なラヴソングの"In The Shape Of A Heart"でした。